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Nishikaのビジョンについて

 こんにちは。Nishikaという会社でCEOをしています山下です。Nishikaはデータ分析コンペティションという、オープンイノベーションで機械学習モデル(AIモデル)を開発するという仕組みを通じて、世の中の色々な課題を解決しようとしている会社で、2019年の5月7日に創業しました。ちょうど先日で設立一周年を迎えたので、これまで中々手が回っていなかった情報発信にも少しずつ力を入れていきたいなと思っています。その一つとして、このnoteを始めることにしました。

 さて、創業一周年、noteも一発目ということで、今回は弊社の理念、達成したい世界観、つまり我々のビジョンについて書きたいと思います。弊社のビジョンは「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を」というもので、背景にある思いは下記のようにHP上でも説明しています。

ビジョン

 創業直後の希望しか無かった(希望を持つしかなかったとも言える)タイミングで書いたので、一文目から問いかけで始まるなど、そこはかと無く漂うポエミー感(俗にいうエモさ笑)もありますが、これはこれで良いかなとも思っています。ただ、抽象感が強いのも事実なので、今回はもう少し具体的に弊社が何がしたくて、なぜそう思っているか、社会がどういう風になることに貢献したいのかという部分についても説明したいと思います。 

 まず、これはお恥ずかしながらでも有り、若干お叱りを受ける部分もあるかもしれないのですが、正直に書きますと起業を決めた段階では、「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を」という明確なビジョンがあったわけではありません。起業までの経緯もまたnoteに書ければと思っていますが、実際のところはまず前職を辞めて起業することを決意し、共同創業者であるCTOの松田を誘って会社設立に動き出したという流れでした。まー、何か一緒にやろうぜ!というノリに近かったかもしれません。

 起業するにあたり、今思えば順番が逆ですが、まずはビジネスモデルを考えました。前職でブレストやアイデア出しに慣れていたこともあり、アイディアレベルのブレストでは色々な事業案が出てきました。自分たちが仕事や生活の中で実際に不便を感じていることを洗い出してソリューションを考えたり、海外で先行している事業を調べたり、成長が見込めるビッグワード(シェアリングとかIoTとか)をもとにアイデアを考えたりすると、結構色々出てきます。ちなみに今のビジネスも海外先行事例がありますが、この時点では出てきていませんでした。

 ただ、ビジネスアイデアの絞り込みに当たり、もちろん市場規模や成長性、自分たちの強みや経験を活かせそうかなど、ロジックで考えるべき論点は多々ありましたが、いざいくつかの案に絞り込んでも最後に決めきることが出来ませんでした。その時に、自分の人生をかけて取り組む事業をロジックだけで選ぶことは出来ないしすべきでは無いと思いました。感情の部分でだれに対して何を提供したいのか?自分たちの事業を通して具体的にどういう風に社会を良くしていきたいと思っているのか?について、自分たちなりの答えを解像度高く持たないと腹をくくってこのビジネスだ!と決められないと気が付きました。

 そこで改めて、自分たちが安定を捨ててまで、会社で良くしてくれている周りの人達の期待や思いを裏切ってまで、成し遂げたいことは何か?ということを話し合い考え抜きました。そこで出てきた自分たちなりの成し遂げたい社会の姿が「テクノロジーですべての人が誇りを持てる社会を」というものでした。

 まず、理系の出身というバックグランドも関係しているのかもしれませんが、テクノロジー企業でありたいという大前提が初めにありました。テクノロジーが何のためにあるか、というのはいろいろな捉え方があるとは思いますが、我々は、テクノロジーは人々の生活をより豊かにするためにあるべきではないか?と考えました。そして、その豊かさの形として、世の中の人達が自分の仕事や、もっと大きな視点でいえばライフスタイルにおいて、自分が本当にやりたいと思うことや自分らしくいられることにより多くの時間を使えるような姿が、豊かさの一つの形であるという考えにたどり着き、その気持ちを“すべての人が誇りを持てる社会を”という言葉に込めました。

 例えば仕事においては、やっていてつらい仕事や精神がすり減らされてしまうような仕事、時間が大量に奪われてしまうような単純作業でも、社会のためには必要な仕事も多くあると思います。そういう仕事を可能な限りテクロジー(や機械)が代替することで、それぞれの人がよりやりがいを感じられる仕事や、単純に楽しいと思える仕事に費やせる時間が増えれば、世の中はもっと明るくなるのではないかという考えです。

 これは決定的な一つの出来事があってそう思ったというよりは、社会人になってから日々仕事をしていく中で感じていたことです。どういう時に仕事のやりがいとか生きている実感みたいなものを得られたか、ということを考えた時に共通していた点は、結果として自分の仕事を誇らしく思えた時でした。そして、逆もまた然りだなと。

 日々の生活の中で言えば、自分にフィットしたコンテンツや商品との出会いを提供したり、人と人との繋がりやコミュニケーションを活発にしたり、多くの人が今まで見たこともないようなサービスを簡単に利用できるようにすることが豊かさや“自分らしさ”があふれる社会に繋がります。平たく言うと、世の中がもっと効率的で好奇心や自己肯定感に満ちた世界になれば良いなと思っています。その実現手段として、AIやビッグデータといった技術の有効活用は必要不可欠です。

 高度で先端的な技術の恩恵をより多くの人が簡単に享受して、自分らしく自分自身に誇りを持って生きていけるような世界を実現したい。そのための手助けをしたい。もう2年以上前に起業を決めた時は言語化出来ていなかった部分ですが、今は本気でそう思っています。まだまだ創業一年ちょっとの小さな会社ですが、少しずつでも着実にビジョンの実現に向けて歩みを続けて行こうと思っています。

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Twitter: https://twitter.com/tatsulowyamash1



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