ストレスが健康に与える影響
津川友介先生著『ヘルス・ルールズ 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』より、大切と考えられる部分を抜粋しました。
津川先生の結論(RULES)は以下の通りです。
ストレスを感じている人ほど脳卒中や心筋梗塞の リスクが高い。それは女性の方が顕著である
(現時点では)ストレスによってがんの発症率が上がるというエビデンスはない
ストレスは脳卒中・心筋梗塞やがん以外にも、うつ病などの精神疾患、胃潰瘍などの消化器疾患、不妊症、免疫機能にも影響を与える可能性が示唆されている。
ストレスは独立している問題ではない。ストレスを感じると、眠れなくなったり、 脂っこいものなど不健康な食事をとりたくなってしまう人も多い。つまり、ストレスは食事・運動・睡眠などのその他の健康習慣とも密接に絡み合っているのだ。よって健康を維持するためには、これらのうち1つを改善させるだけでは難しく、全てをバランスよく改善させる必要があると言えるだろう。
動物実験では、既にがんを発症しているネズミにストレスを与えることで、がんの増殖が速くなったり、転移がおころやすくなったりすることが報告されており、人間のデータを用いたエビデンスは存在しないものの、今後の研究が待たれるところです。
ストレスの解消方法として、喫煙や飲酒、暴飲暴食などの不健康な方法で解消しようとすると、病気のリスクを上げてしまう。
運動、友人や家族との会話、メディテーション(瞑想)のようなものがストレス解消方法として推奨される。メディテーションは、日本ではなじみが薄いものの、アメリカでは近年ブームとなっており、様々な健康上のメリットが複数の研究で明らかになっている。
(p136~143)
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