初めての経験

私は大学卒業後、現役の体操選手を続けながら子供達の指導にあたっていました。昔から人に教えることは好きで、子供の頃の夢は体操の指導者になることでした。

2019年4月 私は小さな頃からの夢を叶えることができました。

しかし、子供達への体操の指導はとても奥が深く難しいものでした。子供達の表情を見て読み取り、楽しくできているかなど常に予測し指導をしなければいけません。ただ指導者の伝えたいことを話しているだけでは、子供達は何も受け入れてはくれません。私が4年間体操の指導をして大切にしている2本柱があります。それは、子供の話にしっかり耳を傾けること一人一人を特別扱いすること この2本柱をモットーに指導に取り組んでまいりました。

子供の話にしっかり耳を傾けること

それは授業を行っている全員に話しかけることとも言い換えることができるかもしれません。私の場合、一緒にふざけられる子はツッコミを入れたりしながら授業を行う。またその逆で、物静かな子は私がしょーもないボケを連発しながら授業を行っていました。前者は常に明るくて元気な子なのでそれほど手はかかりません。もちろんハメを外した時は厳し目に指導する際もあります。しかし、基本的には楽しく授業を行えていました。難しいのは後者の子供の心を開いていくことでした。初めは私のしょーもないボケに苦笑いor半分無視です。ですが、指導モードの私は折れません。それを毎週続けていくことで、私と前者の明るい子とのコミュニケーションを見てニヤっと微笑むようになるのです。もちろん例外もありますが、、、その瞬間を私は見逃しません。そのニヤっを見つけると、徐々に後者の子にもボケを入れながら指導を行っていきます。それを地道に続けていくことで、コミュニケーションを取ってくれるようになります。つまり、子供の話にしっかりと耳を傾けることは一人一人にあった指導方法を行うということです。授業の際に子供の話を聞いてあげるのは当たり前の前提として、子供達のガードの固い心を開いてあげることまでが大切であり、私のモットーとして掲げていた一つでありました。

一人一人を特別扱い

もう一つの柱ですが、先ほど記載した子供の話にしっかり耳を傾けると近しいものがあります。要するに、十人十色な子供達に寄り添って関わっていくというものです。全員を特別扱いをします。これは子供達と接する上でとても大事だと感じます。とにかく、全員に寄り添う。500人子供がいれば、名前を覚えて話しかける。そういったことを心がけていくことだけで、指導も変わっていきますし子供達との関係性もより親密な関係になっていけると思います。

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