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旅の魅力

こんにちは。年に2回〜3回、海外へ一人旅へ出かけています。今年は春先に台湾と香港へ行きました。明日の深夜からは、5日間ほどイタリアへ行きます。

自分は41歳になるまで海外へ一人旅というのをしたことがありませんでした。というより、海外はおろか国内でもほとんど一人旅をして来なかったです。

それが41歳から急に旅に目覚めてしまいました。45歳になるこの4年間で、通算7カ国を訪れました。今後はこのペースを早めていきたい感じです。

ところで自分はどうして旅に目覚めてしまったのか。旅の魅力とは何なのか。自己分析しながら考えてみます。

旅の反対語は何かと考えてみると、それは日常になるかと思います。いつもの生活として日常があり、それとは別に見知らぬ土地へ出かけてしばらくのあいだ生活する。これが旅です。

見知らぬ土地へ行くと言っても、例えば会社員の方が出張で北海道や九州へ行ったりするのは旅と呼びません。あえて呼ぶ人もいるかもしれませんが、一般的には言わないです。それらは「出張」もしくは単純に「仕事」という言葉で表現されます。

他にも、お盆や正月になって田舎へ行く際も、旅とは呼びません。これらは「帰省」とか「帰郷」などと呼びます。

出張や帰省と旅の違いはなんなのか。それは、「明確な目的を定めているかどうか」ではないかと思います。

出張には訪問する会社があって、会うべき人がいますね。帰省は言わずもがなです。一方、旅には明確な目的がありません。日常から離れて、あてもなく移動するのが旅なんです。

旅と似た言葉で旅行があります。旅と旅行の違いはなんだろうと考えると、計画性があるかないかかなと思います。

行きたい観光地があって綿密にルートを調べ、ホテルや乗り物の予約をきちんと取ってスケジューリングして出かける。自分のイメージでは、旅行とはこのようにしっかりと準備や計画がなされたものです。

でも旅という言葉には、準備や計画がそぐわない感じがします。極端なことを言えば、行き先すら決めなくてもいい。何も調べず駅へ行き、最初に来た電車に乗って当てもなく移動する。これは旅行とは言いませんよね。こういう行き当たりばったりな移動こそ、旅という言葉がふさわしいと思うのです。

つまり旅とは、決め事なく、ふと日常から非日常へ当てもなく移動していくもの。そんな風に定義できそうです。

そう考えると自分の場合は、旅行ではないけど旅とも言い切れない。そんな真ん中ぐらいの状態かもしれません。

旅という言葉を聞くと、自分は少しさみしい気持ちになります。そしてなぜか後ろめたい雰囲気も感じます。これはおそらく、日常を投げ出したり捨てたりして出かけていくイメージがあるからだろうなと。

自分が旅することに取り憑かれてしまったのは、ここに理由があるんだと思います。今、暮らしている生活をいっときでも捨てて、まったく知らない土地へふらっと出かけていく。

そこは自分のことを知る人が誰もいなくて、海外であれば言葉もほとんど通じません。

いつか日常へ戻ることはわかっています。だからこそ、この当てのない移動は旅と呼べるのですが。日常の中で旅という非日常をたまに入れることで、普段のしがらみがなくなり、期間限定でゼロの状態になれる。色んなことがリセットされる気分になる

この状態が気持ちよくて、虜になってしまうのかなと。

といっても一人旅を始めてから、日本を離れた最長の期間は1週間ほど。これが一ヶ月、半年と延びてみると、また考えることは変わるのかもしれません。いつかそのくらい長い期間の旅に出てみたいです。

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