檸檬 ー梶井基次郎

初めての感想文なので、一番好きだと思ってる檸檬について。

ちなみに、私は感想文というもので褒められたことがありません。小学生のとき不思議の国のアリスについて原稿用紙12枚のクソみたいな感想文を書いて先生を困らせてしまうやばさです。

では、全てネタバレでいきます。  

檸檬は中学生の国語の教科書に載っていたのが、初めての出会いでした。なぜだかずっと頭に映像が残っていて。15年ぐらい経ってから一番好きなお話だと思いました。私の解釈では、冴えない男の人が檸檬を握りしめ本屋に置き、それが爆弾で爆発したのを想像してニヤニヤする(本当は普通の檸檬なので爆発しない)というお話で、中学生当時は意味わかんないって思ってました。え?オチ弱い!とか

でも、その後15年間でいろいろなものをこれが爆弾だったらいいのにって何度思ったことか。妄想で何度爆発させたことか。むしろ、時限爆弾というよりスイッチ式でハイ、ポチッと押したりする妄想も。その度に黄色いブツブツが頭の片隅にキラキラしてる。檸檬を想像して少しすっぱい気持ちに救われたり。ああ、このことを文章にされたんだな、梶井基次郎さんは。

この悲しいやら侘しいやら、言ってしまえばしょうもない妄想でニヤニヤすることで少し違う世界に人差し指ぐらいを突っ込んだ、周りの音が少し小さく聞こえる感覚というか。軽いパラレルワールドを想像してみる。

私こんなこと考えてるって言いたいときもある。そしたら、わかるって言う人もいて。爆発という妄想は妄想の中では一番されてるんじゃないかと。一番できないし、体験したくないことだから。

でも、その100%爆弾じゃないものが100%爆発しなとは限らないって心のどっかで確立を計算している。宇宙ができる確率が、手を机においたときすり抜ける確率と一緒とかいう話を聞いてから、全てありうることに思えて。檸檬が爆弾で、オレンジは時限爆弾だってありうる確率は宇宙ができるよりは高いんじゃないかって。檸檬の爆弾なんてみたことも聞いたこともないけど、宇宙はあるんだよな。宇宙の確率を引っ張り出してる時点で頭悪いかんじ満載ですね。多分絶対私が生きてる間に檸檬が爆発するなんて大事件起こらないです。0.000000000000000001%とか。

このままでは12ページぐらいダラダラクソになりそうです。終わります。

最後に、梶井基次郎さんの檸檬ってすごく素敵な檸檬なんです。これは話ではなく、爆弾として選ばれた特定の檸檬のことです。もうほんとこの小説を読んでから檸檬自体の存在が変わります。多分これは呪いに近い。


こんな感じで、完全な自己満足ですが、続けていきたいです。本を読むのも遅いので、まばらになると思いますが。。


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