発達障害を抱えて仕事をするということ

私は発達障害(ASD ADHD)だ。


仕事において一番困っているのが、注意欠陥障害である。


多動もあるが、理学療法士という仕事の特性上、身体を動かすことが多いため、そこは困難さを感じていない。


注意欠陥障害は、視界に入っているが、「見えていない」という状態である。


周りが普通に見えて、分かっていることが、私には注意を向けることが出来ないのである。


つまり、周りが当たり前に知っていることが、私には知らなかったということが往々にしてある。


私の場合、注意欠陥障害に加えて、過集中がある。


そうすると、余計に視野は狭くなる。


周りの様子をキャッチすることが難しくなる。


この前、他のリハスタッフの診ていた利用者さんが、私の近くで立ち上がって倒れてしまったというインシデントがあったが、私は全くそれに気付けなかった。


リハスタッフが少し離れた瞬間に起こった出来事で、私は居合わせた看護師に「気付かなかったのか」と非難されるように言われた。


多分、障害のない人間ならば気付けたことだったのだと思う。


哀しいやら悔しいやら、情けないような気持ちになった。


発達障害のことは職場には話していないから、言い訳もしなかったのだけど。


まあ、実際、自分の診ていた方でないにしても転倒してしまったから言い訳はできない。


ただ過集中に関しては悪いことばかりではないので、また綴っていこうかと思う。

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