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やりがいや自分らしさを求めて転職する人と同じだと感じた久保建英のニュース

現地時間2020年1月2日に実施したリーガ・エスパニョーラ2020-21シーズン第17節レバンテUD戦の後、ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は久保建英が退団を希望していることを記者会見で発表しました。

久保の評価については、スペイン在住で長くリーガ・エスパニョーラを取材されている木村博嗣さんと、スペイン在住経験があり、リーガ・エスパニョーラにも造詣が深い小澤一郎さんがYouTubeで語っていますので、ぜひこちらをご覧ください。僕の久保に対する評価も、ほとんどこの動画で語られている通りです。

2020-21シーズンのビジャレアルについては、久保が加入したことで多くの日本人が試合を観るだろうし、僕が書くこともないだろうと、レビューは書いていませんでした。ビジャレアルの試合も全てチェック出来ているわけではないので、久保のプレーについては多くを言及できるわけではありませんが、久保の移籍に関するニュースを追っていて個人的に引っかかることがありました。そこで、2020年2月にビジャレアルを訪問した経験も踏まえて、個人的な見解を書きたいと思います。なお、全文は月額購読マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」の購読者のみ読むことができます。

個人戦術の高さがベースで成り立っているビジャレアルのサッカー

ご紹介した動画でも語られていますが、ビジャレアルのウナイ・エメリ監督は、選手を公平に見た上で、選手を起用している監督です。開幕当初レギュラーではなかったイボーラやトリゲロスといった選手を、実力を認めて起用してチームを起動に乗せたり、ジェレミー・ピノやフェルナンド・ニーニョのような若手を積極的に起用しています。そう考えると、久保は「公平に競争した上で負けた」状態でビジャレアルを去ったと言ってもいい気がします。

ビジャレアルというチームは、選手の個人戦術の高さをベースにチームを作っているチームです。集団行動のようなチーム全体で決められた戦術は少なく、選手同士が連携してフィールドで起こる問題を解決することで、相手チームを上回るという戦略で戦うチームです。したがって、シーズン序盤は成績が良くないことが多く、シーズン後半になると徐々に連携が取れてきて、勝ち点が増えていく。そんなチームです。

僕は第1節のウエスカ戦の久保のプレーを観た時「これは苦労するな」と思いました。なぜなら、ビジャレアルというチームのテンポであったり、チームが求めているであろうプレーに適応できておらず、適応にも時間がかかると思ったからです。

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スポーツのコラムにプラスして、日記を書くことにしました。日記には、お会いしている人の話、プロジェクトの話、普段の生活など、表に書けない話を書こうと思います。

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