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書評「自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書」

僕がSNSやnoteで心がけてきたことは、すべてこの本に書いてある。そう思わせてくれた本でした。自信をもっておすすめします。

本書「自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書」は、noteのプロデューサーを務める徳力さんが、バズる・稼ぐのではなく、組織に属しながらビジネスチャンスを広げることを目的としたSNSのやり方について書かれた書籍です。

本書を読み終えて、僕はこの本に書いてあることを忠実にやってきたんだなと思いました。それほど僕が心がけていたことと、本書に書いてある内容は合致していました。

僕がSNSやnoteを運営する上で心がけてきたこと

僕がSNSやnoteを運営する上で心がけてきたことは、ただ一つ。それは普段会社の自分や家庭の自分と同じように振る舞うことでした。特定の趣味や裏の顔を紹介するのではなく、表も裏もある一人の社会人として振る舞うこと。これだけでした。

クライアントやパートナーや同僚や友人が読んでも不快にならないように心がけながらSNSやnoteを更新するのは簡単ではありませんが、普通に生活していても意図をすべて理解してもらうのは簡単ではありませんから、多少の行違いは起こること、と想定した上で運用していました。

多くの人がSNSを運用するときに失敗する要因は「人気者になりたい」「人にあまり見られたくない部分だけ話したい」という気持ちが発端になっている気がしま裏アカを否定はしませんが、表があっての裏であり、裏の顔はいつかは暴かれるものです。そして、裏の自分は普段の自分に比べると、どこか気持ちが大きくなりがちだったりします。僕はSNSでそうやって運用するのはストレスが溜まるので止めました。

SNSでは別に面白くおかしくする必要もないし、ヒット作を連発しなくてもいいと思います。やりたい人はやればいいですが、全ての人ができることではありませんし、実社会より激烈な競争の海に飛び込むことになります。

大切なのは時間をかけることだと思います。面倒で、誰もやらないことを、時間をかけて淡々とやること。そこに無料で楽しむインターネットの楽しさがあります。時間をかけて楽しんでいると、思わぬつながりが生まれたりしますが、それはあくまでボーナス。資産を目的にせず、楽しむことが大切だと思います。詳しくは別のnoteに書いたので、こちらを参考にして頂けると嬉しいです。

幸い僕が書く川崎フロンターレのレビューは好評で、2017年から有料化したにも関わらず、多くの読者に購読頂いています。ただレビューも有料にしたかったから有料にしたというよりは、書き続ける環境を優先したから故でした。お金をもらえているのは、これまでの資産の蓄積のおかげですが、運がよいだけだと思っています。

普段SNSやnoteを運用するときに心がけているのは、哀川翔さんがおばあちゃんから「これだけは守れ」と言われたというこの言葉です。

1.人を傷つけない
2.嘘をつかない
3.人の物を盗らない

この言葉は僕が日頃から自分の子供に伝えている言葉でもありますが、SNSを運用する上で意識している言葉でもあります。もちろん常にできているとは思いませんが、ミスは年々少なくなっていると思うのです。

僕は徳力さんに教わったことを忠実に守ってきた

僕が徳力さんのことを知ったのは、2012年に常駐先で受講したSNS研修の講師が徳力さんだったことがきっかけでした。徳力さんが研修でご紹介してくださった「グランズウェル」に書いてあったことは、僕のSNSの運用に活かされています。グランズウェルには「傾聴」を大切にするようにと書かれているのですが、僕はグランズウェルを読んで「普段の会話と同じように対応すればよいのだ」と感じ、実際そう心がけて運用してきました。

だから「#noteでスポーツ スポーツ界はどのようにnoteを使うべきか」で徳力さんに褒めて頂いたのは本当に嬉しかったです。

余談ですが、スポーツナビがSNSに関する特集で徳力さんのインタビューが掲載されたことがあります。

もう時効だと思うので書くと、当時スポーツナビの編集担当から「SNSの運用について基本的なことを話せる人はいないか」と相談を受けて僕が紹介したのが徳力さんでした。ちょっとはお役に立てて何よりです。

最近「SNSをどう運用したらよいですか?」「noteに何を書いたらよいですか?」という質問を受ける機会が増えたのですが、今度質問を受けたら、グランズウェルとこの本を紹介しようと思います。

徳力さん、素晴らしい本をありがとうございました。


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