「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」vol.4

「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」というnoteマガジンを立ち上げたのが2018年1月。

当初は川崎フロンターレのレビューをまとめて読みたい人向けのマガジンとして立ち上げましたが、改めてタイトルにもあるような「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」をマガジンの読者の皆様と考える場を作りたい!と思いまして、マガジン読者向けのnoteをリニューアルすることにしました。

スポーツの楽しみ方は人それぞれです。選手の技術を楽しむ人、戦術を楽しむ人、スタジアムのグルメが好きな人もいれば、友人たちとの会話が楽しい人もいるし、テレビやオンデマンドで楽しむ人もいます。

スポーツをどうやったらもっと楽しめるか、スポーツでもっと社会を楽しくするにはどうしたらよいか。

改めて「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」では読者の皆様とスポーツの楽しみ方を一緒に考える場にしていきたいと思います。

この記事の全文は有料でご覧頂けます。僕が発行している有料購読マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」を購読している人であれば全文読むことができます。マガジン読者むけには川崎フロンターレ、海外サッカー、スポーツに関するコラムを書いているので、有料購読マガジンの購読をおすすめしています。

勝ち負けだけじゃない話

スポーツのニュースや記事は、チームの勝ち負けに関するニュースばかりですが、スポーツの魅力は勝ち負けの周りにこそあると思っています。ここではそんな「勝ち負け」の周りにあるニュースについて紹介していきます。


今週は海外から日本に戻ってきていた人たちとお会いする機会がありました。お会いしたのは、ベルギーのサッカークラブ・シントトロイデン(STVV)でCOOを務めていた村田さん、ノルウェー1部リーグのArna-Bjørnar toppfotballでプレーする黒崎さんというお二人。

お二人とは別々にお会いして様々なお話を聞かせて頂きました。日本では分からないこと、本人に聞かないと分からないことというのが、まだまだたくさんあるなと思ったり。

印象に残ったのは、村田さんから言われたこんな言葉です。

僕はサッカークラブの関係者だからサッカークラブの仕事をしていたり、サッカークラブの関係者と会うのは普通だけど、西原さんはクラブの関係者でも仕事をしているわけでもないのに、サッカーの仕事をしている人とお会いしているのがすごい。

うる覚えですが、こんな言葉だったと思います。

この言葉を聞いた後、楽天大学学長の仲山進也さんがこんなnoteを公開していました。

このnoteを読んだ時、僕は「そうそう、これこれ」と思いました。僕はよく「塊魂」というゲームに例えるのですが、元々小さかった塊が転がり続けていると、少しずつ塊が周りを巻き込んで大きくなっていくゲームのように、小さな塊である僕がゴロゴロ転がっていった結果大きくなった(ように見える)だけです。全然意図していません。だから仲山さんが「わらしべ長者」と表現した時「これこれ」と思ったのです。

仲山さんは「わらしべ長者」になる条件として、以下の5つを挙げています。

(1)目標を立てない(目標達成型より展開型)
(2)夢中で遊ぶ(イマココだけど刹那的ではない)
(3)浮く(レールから外れる、軽くする・手放す)
(4)ご縁を育む(変化をもたらすのはいつも人)
(5)スペースをつくる(流れを変えたいとき)

これを自分の例に当てはめて考えてみました。

1つ目の「目標を立てない」ですが、僕にとっての目標は「基準」というか「クリアしたいライン」みたいなもので、そこを目指すみたいなことはないです。仕事でも目安くらいの感じです。だから「こんな仕事がやりたい」とか「こんな職業に就きたい」みたいな目標を立てたことがないんです。

2つ目の「夢中で遊ぶ」ですが、ブログやnoteで「こんなこと考えてます」という発信を続けて声をかけてもらったり自分から飛び込んだ面白いことをやってきたら、ヨーロッパのサッカー関係者と話ができるようになっただけです。

風間八宏さんの取り組みを学ぼうと発信を始めたのも、スポーツの分析担当者のイベントを手伝ったり、チームビルディングのワークショップをお手伝いしたり、Jリーグ非常勤理事のオンラインミーティングを手伝ったり、女子サッカークラブのお手伝いをしているのも、ただただ面白そうだと思ってやってるだけです。

3つ目の「浮く」ですが、人と違うことを面白そうだと思ってやってると浮きます。浮きます。大事なことなので2回書きました。僕なりに考えていたのは「大切なことは沈まないこと」です。沈まなければ誰かが見つけてくれるはずだから、ゆったり浮いているように見えて、水面下では必死に足をかいて浮き続けていようと。浮き続けていると「あいつはいつも浮いている」と思われて、見つけてもらいやすくなります。

ずっと意識していたのは「インディーズであること」です。プロモーションされないし、メディアにも出ないけど、不思議と人気がある。僕は勝手に「一人インディーズバンド」と表現しているのですが、インディーズであることって大切です。X JAPAN、LUNA SEA、HI-STANDARD、などなど、大切なことは大抵インディーズバンドから学びました。

4つ目の「ご縁を育む」ですが、僕が意識していることは「相手がやっていることを事前に調べておく」と「お会いした後必ずお礼を言う」ことでしょうか。お会いする前に著書を出している人の本は読むし、ネットに出ているインタビューやブログやTwitterは目を通します。そして、いいところを見つけて、感想を伝えます。自分がやっていることのいいところを見つけて、感想を伝えてもらえると喜んでもらえるのでできる限り続けてます。

あとはお会いした後は必ずお礼を伝えること。感想を伝えて、またお会いしましょうと伝えること。そうするとご縁が続くような気がしているので、必ずそうするようにしています。

5つ目の「スペースをつくる」ですが、仲山さんは「スペースをつくる」については、「なにかハナシがきたらとにかく受け入れてやってみる」「スケジュールを思いっきり空白にする」という2つの方法があると説明しています。

僕が反省しているのは、スケジュールを思いっきり空白にすること。最近これが出来ていないなぁと思っていたのですが、よく考えると11月末でなでしこリーグのシーズンが終わった後、スケジュールが結構空白だった…はずだったのですが、空白だったスケジュールは会社員の仕事と家造りのトラブル対応であっという間に埋まってしまいました。スペース埋まってしまいました。

長々書いてしまいましたが、飲み会やパーティーが大嫌いで、コネもないし媚も売らない人でもどうにかなるよ、という話をいつか書いてみたかったので、乗っかってみました。

仲山さんの新刊「「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント」にはこんなお話がたくさん書かれているのでおすすめです。

今週のおすすめ本

毎週読んだおすすめの本を紹介していきます。スポーツに関する本だけでなく、ビジネスやカルチャーに関する本も紹介していきます。スポーツを理解するにはスポーツことだけ頭に入れていてもダメで、スポーツ以外の分野にも興味を持つことが大事だと思います。そんな考えから本を選んで紹介していきます。

今週はfootballista最新刊に掲載されていた風間八宏さんのインタビューが面白かったので取り上げたいと思います。

風間八宏が語る「過去・現在・未来」というタイトルで川崎フロンターレの強さについて土台を作った人に聞く、というインタビューだったのですが、風間さんの今の川崎フロンターレに対する距離が伝わってきてとても面白いインタビューでした。

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スポーツのコラムにプラスして、日記を書くことにしました。日記には、お会いしている人の話、プロジェクトの話、普段の生活など、表に書けない話を書こうと思います。

Jリーグ、海外サッカー、ランニング、時事ネタなど、自分が普段楽しんでいるスポーツの楽しみ方について、ちょっと表で書けない話も含めて、4,0…

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