勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方vol.13「石川直宏さんのお話から得た学び」

昨日19時からこちらのイベントをお手伝いさせて頂きました。

石川直宏さんのお話から得た2つの学び

HITOTOWAという様々な社会課題の解決をサポートしている企業があるのですが、以前から「サッカーと防災」というテーマでサッカーを通じて防災に必要な知識を学ぶ取りくみをしており、Jリーグの「シャレン」事業もサポートしています。

2020年にCOVID-19の影響でスポーツの活動がストップした頃、「何かできることはないか」という話が持ち上がった頃、フットサル元日本代表の北原亘さんのご紹介でオンラインで石川さんとお話する機会があり、そのとき同席していたのがHITOTOWAの津村さんでした。

津村さんと仲良くなり、津村さんは大和シルフィードの大多和社長とも面識があり、大和シルフィードの試合も観にきてくださいました。僕がサポートしているグラフィックレコーディング部の活動は、社会課題の課題整理や対話を促すのに使えることもあり、「グラフィックレコーディング部の活動として何かサポートできることはないか」と相談したところ、今回のイベントをサポートさせて頂くことに。

今回は初めてリアルタイムでグラフィックレコーディングを描く入社3年目の社員と一緒にオンラインでサポート。僕は話した内容を書き取るメモ係として参加しました。

今回のイベントの趣旨としては、いきなり防災に関する活動をしてもらおうというよりは、社会貢献活動に興味はあるけどどう関わっていいか分からない人に対して、最初のアクションを促すためのヒントを伝えるという目的で行いました。

僕はメモ係として聞いていたのですが、石川さんの話がとても面白かったので、少しご紹介したいと思います。

具体的にファンの顔を思い浮かべて喋っているか

石川さんのお話で印象に残ったのは2点あります。

1点目はよくサッカー選手が「ファンやサポーターのために戦います」とコメントしますが、石川さんはクラブコミュニケーターを務めるFC東京の選手にこんな話をするそうです。

具体的にファンの顔を思い浮かべて喋っているか

これは僕が普段仕事しているマーケティングでも同様でして、言葉だけ切り取ったり想像したのっぺらぼうの「ユーザー」について説明するのではなく、身近な人や知人であったり自分の体験を交えて伝えた方が圧倒的にリアリティがあるので人には伝わるのです。

マーケティングの仕事をやっている人は頭で考えがちなので、自分で体験して、自分が知っていることを元にコミュニケーションすることが大事だという話をするのですが忘れがち。サッカー選手ならなおさら意識しないと上部だけで伝えてしまい、受け取ったサポーターに見抜かれ、知らずしらずのうちに信頼を失っているということになりかねません。

石川さんは徹頭徹尾「自分の体験から得たものを元に伝える」ということを実践されていました。

アクションを起こし続けていると何かが起こるのが楽しい

2点目は「アクションを起こし続けていると何かが起こるのが楽しい」とおっしゃっていたことです。石川さんは今の活動に至るきっかけは「人とのつながりが連続した結果」だそうで、意図したものではないそうです。

自分からアクションを起こし、人とのつながりをきっかけに活動の場を広げ、サッカーを知らない人、石川直宏を知らない人のところにも行き、新たなファンを作ってサッカーに興味を持ってもらうきっかけを作る。そんな石川さんの姿勢は自分にも共通するところがあり、「これでいいんだな」と勇気づけられました。

実は今週はちょっと落ち込むことが多かったので、お話を聞き終わってとても元気になりました。石川さん、素敵なお話をありがとうございました。またいろいろ教えてください。

インターネット的価値観を信じている人との対話

石川さんのイベントを終えた直後、SAJ2022のセッションの収録を行いました。

マガジン購読者の皆様にはこっそり発表していましたがFCバルセロナの元データサイエンス部門に筑波大蹴球部のアナリストを務め、現在は大学院で学ぶ2人が質問をぶつけるというセッションの収録を無事に終えました。

始まる前はどうなることかと思いましたが、振り返ってみてもすごいセッションになりました。マガジン購読者向けにはちょっと裏話を書きたいと思います。

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スポーツのコラムにプラスして、日記を書くことにしました。日記には、お会いしている人の話、プロジェクトの話、普段の生活など、表に書けない話を書こうと思います。

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