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リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン 第4節 レガネス対ビジャレアル レビュー「まだまだ耐える時期は続く」

リーガ・エスパニョーラ 2018-19シーズン第4節、レガネス対ビジャレアルは、1-0でビジャレアルが勝ちました。

ビジャレアルのスターティングメンバーはこちら。

ビジャレアルがかかえる問題

僕は前節のジローナ戦のレビューに、ビジャレアルの問題について、こんなことを書きました。

ボールをどうやって相手陣内に運ぶのか、どうやってゴールを奪うのか、選手の頭の中に描ききれていないように見えます。MFの配置がコロコロと変わるのは、チームとして、誰が、どのように動くのか、決まっていないことを示しています。

そして、こう書きました。

誰が、どこでプレーするのか、そして選手に実行させるのは監督の仕事です。

僕はこの試合のチェックポイントとして、ビジャレアルが「どんな戦術を選択するのか」「どんなチームオーガニゼーション(フォーメーション)を選択するのか」そして、「どんな選手を起用するのか」をチェックポイントとして頭に描いて試合を見ました。

勝ち点3を奪うために、現実的なプランを選択したビジャレアル

この試合のビジャレアルは、4-4-2のチームオーガニゼーションを選択しました。中央からの攻撃を担っていた、フォルナルスとカソルラはベンチスタート。左MFにミゲル・ラユン、右MFにダニエル・ラバ・アントリンを起用しました。2人とも今シーズン初スタメンです。

この起用からは1つの狙いが推測出来ました。それは「後半に勝負をかける」という狙いです。

フォルナルスとカソルラという選手は、ボールを扱う技術に長けているのですが、サイドでプレーすることを得意とするというよりは、中央でプレーすることが得意な選手です。2人がプレーすると中央から攻撃できるものの、本来プレーすべきサイドからプレーするエリアを外れてしまうため、守備時に空いているサイドのスペースを相手チームに攻撃されることがありました。

また、2人のサイドのMFが中央でプレーするため、サイドからボールが運べないという問題が発生していました。ビジャレアルでは、FWにサイドでプレーするのが得意な選手が起用されているのですが、FWにサイドでプレーするのが得意な選手が起用されているため、相手ペナルティエリア付近までボールを運んでも、FWがいないためパスが出せない。という問題がありました。

ただ、この試合を見ている限りは、この問題を解決して試合に勝つというより、目の前の試合をなりふり構わず勝つために、フォルナルス、カソルラ、カルロス・バッカといった選手をベンチスタートにして、前半は0-0でしのぎ、後半に勝負を決める。そんなプランで臨んだように見えました。この試合は試合途中に給水タイムが入るほど、暑い気候の中で行われた試合なのも、こうしたゲームプランを選択したのではないかと感じました。

運良く0-0でしのぎ、ゲームプラン通りに試合を運ぶことに成功

ビジャレアルはボールを持つ時間が長く続きましたが、ボールを相手陣内にどうやって運ぶのか改善できていないので、なかなかハーフラインを超えることが出来ません。スタメンに起用されたサイドMFの2人も、FWも、なかなかパスコースに顔を出すことができません。ボールは持てるけど、前に進まない。そんな時間が長く続き、少しずつレガネスペースで試合が進みます。

前半終了間際にはペナルティエリア内のハンドでペナルティーキックを与えてしまいます。このPKは相手が外してくれたおかげで、どうにかプラン通り0-0で前半を終えることができましたが、決して狙い通りに進められた前半ではなかったと思います。

ただ、どうにか0-0で終えることはできたので、後半開始からビジャレアルはゲームプランを実行に移します。

機能しなかったダニエル・ラバ・アントリンに代わって、フォルナルスを入れて、フォルナルスを左MF、右MFにミゲル・ラユンを配置します。フォルナルスが相手守備者の間でボールを受けるようになったことで、前半に比べて相手陣内にボールが運べるようになりました。

そして、こちらも機能しなかったFWのカール・トコ・エカンビに代えて、カルロス・バッカを入れます。そしてフリーキックからバッカがゴールを決め、あとは上手く時間をつかいながら、カウンターで2点目を狙うというプランに切り替えます。

バッカのシュートがゴールキーパーに止められたり、フォルナルスのフリーキックがゴールポストにあたって2点目は入りませんでしたが、レガネスに決定的なシュートを与えず、狙い通りアウェーゲームで勝ち点3を掴むことに成功しました。

狙い通りの試合だったが、問題は解決していない

結果的には狙い通りの試合だったと思いますが、僕は紙一重だったと思います。現時点で最も勝ち点3を得やすいプランを実行し、狙い通り勝ち点3を得ることはできましたが、ボールをどう相手陣内に運ぶのか、どうやってゴールを奪うのかという点については、解決策が見いだせていません。

解決策が見いだせていないので、カルロス・バッカ、カール・トコ・エカンビ、ジェラール・モレーノ、サンティ・カソルラ、 パブロ・フォルナルスといった、ボールを扱う技術やゴールを奪う技術に長けている選手の強みがいかされていません。守備は4試合で3失点しかしていませんが、攻撃は4試合で2得点。攻撃の問題を解決しなければならないのは明らかです。

今週からヨーロッパリーグも始まります。試合間隔が短くなり、トレーニングする時間が十分に確保するなかで、どのように選手を入れ替え、問題を解決していくのか。僕はこの試合を観る限り「まだまだ耐える時期は続く」。そう感じました。


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note有料マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」& 公式「スポーツまとめ」管理人 | スポーツアナリティクスジャパン(SAJ)実行委員 | うたのワークショップのお手伝い | 本業はオウンドメディアのプロジェクトマネージャー

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