サプライズがないカタール・ワールドカップ サッカー日本代表メンバー予想

11月1日にカタール・ワールドカップ(サッカーW杯)サッカー日本代表のメンバーが発表されます。

既にメンバーも戦略も決まっている

各国代表チームの最終登録メンバーは、11月20日の開幕から30日前となる10月20日が提出期限となっているため、実は既にメンバーは登録されている状態です。

11月1日にメンバーを発表した後、11月17日にカナダ代表と親善試合を戦い、11月23日にドイツ戦を戦うというスケジュールなので、今回は全く起用したことがない選手や、これまで選んだことがない選手は選出されないと言われています。僕もそう思います。

1人で得点を奪えるとか、1人で失点を防げるといったスペシャルな選手になりますが、残念ながらそんな選手は日本代表にはいません。また、森保監督はこれまでのメンバー選考を通じて、どのポジションでどの選手を選ぶのかを明確に示してきました。

カタール大会は4-4-2をベースに東京2020オリンピックや2012年のロンドンオリンピックの日本代表のような戦い方を選択すると思います。相手のボールを奪ったら素早くボールを運んで相手が整う前に得点を奪う。相手にボールを奪われたら素早くプレスをかけ、何度も何度もチャレンジして、なるべく相手陣内でプレーするように仕向ける。そんなサッカーです。

また4-4-2を採用するのは選手に求めるタスクがシンプルになるので、すり合わせる時間が少ない代表チームではこちらのほうがよいと判断したのだと思います。

ただ、僕は4-3-3はコスタリカ戦で採用する可能性はゼロではないと思っています。4-4-2はドイツやスペイン相手のシステムで、ボールを持てると予想するコスタリカ戦では4-3-3を採用する。もしくは4-4-2を採用するけど選手はローテーションする。これくらいの変化はありうると思います。

どれを選択するとよいかは、ある程度監督の頭の中にあると思います。基本戦略は既に決まっていると思うので、あとは実行するためのメンバーを選ぶだけ。そんな状況だと思います。

これをつまらないと思うかは皆様次第です。クラブチームの戦術が複雑になっている状況で、どこまで代表チームに複雑な戦術を求めるか。どの代表チームの監督も苦労していると思います。

したがって、サプライズがないメンバー発表になると思いますが、サプライズがないメンバー発表があまり書かれていないので、書いてみました。

GK:4人選ぶかは権田とシュミット・ダニエルのコンディション次第

GKは権田、シュミット・ダニエル、川島、谷の4人から3人もしくは4人選ぶのではないかと思います。権田、シュミット・ダニエルの2人が10月に入って怪我をしたため、念のため4人選んでおく可能性もあります。

権田は復帰しましたが、シュミット・ダニエルは直近の試合は欠場しており、谷を選ぶ可能性はゼロではありません。2人とも怪我をかかえている状態で川島を起用する可能性は低いと思うので、2人のコンディション次第で谷を選ぶ可能性があると思います。ここがもしかしたらサプライズかもしれません。

なおGKはDFとのコミュニケーションが不可欠なので、余程のことがない限り、全く選んだことがない選手を選ぶことはないと思います。サプライズがあるとしたら人数ではないかと思いました。

DF:板倉が選べるかどうかは戦い方に大きく影響する

DFは9月に負傷した板倉のコンディション次第だと思います。右サイドバックは酒井と山根、センターバックは吉田、谷口、冨安の3人は確定で、左サイドバックは中山と伊藤で、左右のサイドバックができるバックアップとして長友、ということだと思います。

板倉は中央のMFのバックアップとしても起用したい選手なので、板倉が起用できるかどうかは戦術に大きく影響します。遠藤を休ませるためには板倉がいるかどうかが大きく影響します。板倉が選べない場合はDFで選ぶなら佐々木、MFなら旗手も候補に入ってくると思います。

ドイツ遠征で瀬古を選んだのは万が一パフォーマンスがよかったら起用してみようというアイディアがあったんだと思いますが、たぶん難しかったのだと思います。

板倉が入るかどうか。これはカタール大会の日本代表の戦い方に大きく影響します。ここは注目です。

MF・FW:大迫は30分起用できるなら選ぶけど堂安は悩ましい

カタール大会では26人メンバーを選ぶことができます。4-4-2で考えるとポジション毎に2人選ぶとすると、GK、DF、MF、FWの4つのポジションで1人ずつ選ぶことができます。

この1人の選び方に監督の考え方が分かれますが、森保監督は複数のポジションで起用できる選手を「1」の選手として考えている気がします。

そう考えると、MFで「1」の選手として思い浮かぶのが原口と旗手です。旗手はセルティック移籍後素晴らしいパフォーマンスを披露していますが、競争相手が原口というのは分が悪い。なぜなら原口も素晴らしいパフォーマンスを披露していて、経験も豊富。ここは原口を選ぶ気がします。

中央のMFは遠藤、守田、田中、柴崎の4人で確定だと思います。柴崎のパフォーマンスに対する批判を目にすることはありますが、パフォーマンスが計算できる選手がいるというのは悪いことではありません。ましてやカタール大会の日本代表はローテーションする可能性もあるので、ここでいきなり経験がない選手を選ぶ可能性は低いと思います。選ぶとしたら藤田譲瑠チマが候補ですが。ドイツ遠征に連れて行かなかった時点で可能性は低いと思います。

サイドのMFは伊東、久保は確定、三笘は怪我の状況次第だと思います。三笘についても選べないと戦術が変わる選手なので、選べない場合は同じように左サイドを得意としつつ右サイドもできる相馬を選ぶのか、それとも前田を左サイドハーフとして計算し、浅野を選ぶ可能性もあると思います。

悩ましいのは堂安で、もちろんプレーの質は高いことは分かっているが、右サイドでしかプレーできないことがどうなるか。もしかしたら浅野を選択する可能性はゼロじゃないと思う。そのくらい浅野を選ぶかどうかは悩ましい。

なぜ浅野なのか?と思う人もいるかもしれませんが、浅野がいると前田や伊東のバックアップとして使えるからです。守備もしっかりやるし。堂安が守備ができないわけではなくて、タイプが変わってしまう。そのことは悩ましいと思ったはず。どう判断したかは楽しみです。

FWは前田、古橋、大迫、鎌田、南野の5人だと思います。前田はドイツ遠征で評価を上げ、プレスをかけてボールを奪いに行く相手に起用することが予想されます。古橋は大柄の相手でも得点が取れることはセルティックで証明しています。中盤をサポートするタイプのFWとして鎌田と南野を選び、南野はサイドハーフとしての起用も考えられます。

そして、大迫。僕は30分起用できるなら選ぶと思います。なぜなら、ワールドカップで戦うDFを背負って時間を作れるFWは大迫しかいないからです。

カタール大会の大迫の起用法は、1点が欲しいときや時間を稼いだり、セットプレーでストーン役を担当してもらいたいときに起用すると思うので、とても重要な選手です。

浅野を選ぶかどうかは悩ましいですが、三笘がダメなら選ぶと思います。上田は大迫のコンディション次第ですが、全く起用できないわけではなさそうなので、今回は大迫を選ぶのではないかと思います。

サプライズもないメンバーはこちら

そんなわけで、サプライズがないカタール・ワールドカップサッカー日本代表メンバー予想はこちらです。

GK

  • 権田修一

  • シュミット・ダニエル

  • 川島永嗣

DF

  • 酒井宏樹

  • 山根視来

  • 吉田麻也

  • 冨安健洋

  • 谷口彰吾

  • 伊藤洋輝

  • 中山雄太

  • 長友佑都

  • 板倉滉

MF・FW

  • 伊東純也

  • 堂安律

  • 久保建英

  • 三笘薫

  • 遠藤航

  • 守田英正

  • 田中碧

  • 柴崎岳

  • 原口元気

  • 南野拓実

  • 鎌田大地

  • 大迫勇也

  • 前田大然

  • 古橋亨梧

いつもと同じじゃないか!と思うかもしれませんが、それだけ今の日本代表は様々な可能性を試し、メンバーを選考してきたのだと思います。

ただ僕の予想はあくまで予想。怪我人が直前で出る可能性もありますので、当然全然違う可能性も考えられます。発表を楽しみにしたいと思います。

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