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1セメスターを通じて感じたNUSの授業と日本の大学との違い

筆者:YUMA


はじめに

こんにちは!この記事では、1セメスターNUSの授業を受けて感じた、日本の大学とシンガポール国立大学との違いを記したいと思います。この記事では、授業に関してのみピックアップしていることと、あくまで筆者の大学(地方国公立大学)との比較であることをあらかじめご了承ください。

1.授業のスタイルについて

NUSでは、ほとんどの授業において、講義(Lecture)+ディスカッション(Tutorial)がセットになった形をとっています。主に日本の大学では、講義のみか、ディスカッションのみの授業でしたので、すべての授業にディスカッションの時間が用意されているというのは、私にとって新しい体験でした。また、一つだけディスカッションと講義がセットになった授業がありましたが、それは少人数制のクラスであり、ディスカッションの量も他の授業と比較して多かったです。授業時間に関しては、2つをあわせて週2時間程度になるように調整されており、これは私の大学と比較してもあまり変わらないと思います。
まとめると、

・NUSはLecture+Tutorial 日本の大学とは少しスタイルが異なる
・授業時間に関しては、日本の大学と同じ(授業によって多少異なる)

2.授業のレベルについて

これが皆さんが一番気になっているであろう項目かと思います。結論を述べると、NUSの授業は、日本の大学と比較して、かなりレベルが高いです。
先ほどの項目でLectureとTutorialに関して述べたと思いますが、多くの留学生が苦労する項目は、Tutorialかと思います。その理由は2つあって、
1: Discussionをする際、現地学生のスピードについていく必要がある
2:発表をする際、多くの考える時間が用意されていない
これらが主な要因ではないか、と私は考えています。1つ目の理由に関しては、言語の壁も存在していると思います。理解が必死になるあまり、自分の考えを話す余裕がない。あるいは、話している内容の理解すらできない。その結果、現地学生が話し合っているスピード感についていけず、ただ相槌を打つしかなくなる。これは特に留学してすぐの時期に発生しやすい問題かと思います。(実際私もそうでした)
2つ目の理由に関しては、これまで発表した経験というのに依存してくるかと思います。NUSでは発表する機会、自分の意見を述べる機会が多く用意されており、日本で十分な数の発表をこなしてない場合、実際の難易度よりも難しく感じると思います。私も今でこそ発表に慣れましたが、留学してすぐは、「もっと考える時間が欲しい」と思っていました。
このようにTutorialは留学生がつまずきがちなポイントが多々あるのですが、成績にはあまり関係のないことが多いです。なので自分を成長させるチャンスととらえ、気楽に立ち向かっていくことをお勧めします。
Lectureに関しては、日本の大学より難しいか、同じくらいかと思います。ただし、課題の関係もあるため、私は日本の大学より難しいと思います。(この点に関しては、次の項目で詳しく説明します)
Examに関しては、ある授業とない授業がありますが、大体の場合結構難しいです。これは授業にもよるので一概には言えませんが、私の大学と比較すると、体感3倍くらいは難しかったです。情報を暗記するだけでなく、それをどのように表現するのか、その情報からどんなことに応用できるのか、その情報をどのように自分が解釈しているのか、と言った深いレベルまで問われるので、現地の学生は本当に大変だなと身をもって感じました。
まとめると、

・Tutorial NUS>>日本の大学
・Lecture NUS ≧ 日本の大学
・Exam  NUS>>>日本の大学

*あくまで個人の感覚です。

3.授業の負担について

みなさんが次に気になるであろう部分は、授業の負担であるかと思います。これも結論を述べると、確実に日本の大学よりも大変です!!!
例として、今回私がとった4つの授業の課題の量を示しておきます。

授業A
・授業準備の読み物(毎週30ページ~60ページ)
・毎週の小テスト(毎週4問から7問)
授業B
・授業準備の読み物(毎週30ページ~60ページ)
・プレゼンテーション(20分程度 学期中1回)
・エッセイ(1000単語 学期中2回)
授業C
・授業準備の読み物(毎週10ページ程度)
・プレゼンテーション(20分程度のグループプレゼン 学期中1回)
・エッセイ(500単語 学期中4回)
・小テスト(10問程度 学期中5回)
授業D
・授業準備の読み物(200ページ程度の本を学期中を通して1冊)
・エッセイ(2500単語 学期中1回)

こんな感じです。これに加え、授業A、Dでは成績の半分以上を占めるテスト勉強がありました。本当に大変です笑
先ほどLectureが日本の大学より大変だと述べたのも、この課題が関係しています。講義は予習をしてなくても理解できますが、それは現地生か、その内容を十分に知っている人が対象です。したがって、留学生は予習をしないと授業内容をよく理解することが難しいです。
ただし、これだけ苦労するので、授業内容の理解度、そのテーマに対する理解は、日本の大学と比べてかなり高くなります。日本の大学では、過去問だけ勉強して、テストの1か月後には内容を忘れるということがよく起こりがちですが、NUSはそれが起こりません。せっかく海外の大学で勉強できる留学生活なので、多少難しくても、自分の興味が向く授業をとることをおすすめします。正直成績はあまりよくないと思いますが、私は今回のセメスターの授業をとって、本当によかったなと思っています!
まとめると

・NUSの課題量>>>>>日本大学の課題量
・NUSの授業理解度>>>日本大学の授業理解度

おわりに

今回は、1セメスターを通じて感じた、NUSと日本大学との違いについて、授業に焦点を当てて記事を書いてみました。NUSの授業は日本の大学と比較してかなり大変ですが、きっと留学が終わるといい思い出になっていると思います。多くの人は、留学先の成績を気にする必要もないと思いますので、自分の興味の赴くままに、現地の授業にチャレンジしてみてください!この記事が、皆さんのお役に立てると幸いです。それでは!

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