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記事一覧

リピート

咲いたら花はいずれ 枯れ朽ちていくよ
この不安定な気持ちも 咲いたり枯れたり
いつまでも休まらない 夜が長い部屋で
画面の中の人生 消費ばかりして

だけどこんな気分とかは 慣れっこなんだよ
似合っちゃいけない もので隙間を埋めず
先延ばしすることも もう飽きてきたでしょう
少しの夢もあるしね

リピート 静かでスローだけど
リピート 諦めず止まらない
リピート この想いはきっと
リピート 恥ずか

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クジラ

青い緑 森のなか
深く奥へ走り行く
灰色バスはクジラのよう

事前に探しておいた
人の目につかない場所
色のきついマーカーの線

紫の実
朝露から
水滴を集め
一口ずつ
仄かに甘い
月がほら大きく

言葉は少ないけれど
揃いの白いシャツ
十余名の志願者たち

なるべく綺麗にしようね
写真をみんなで撮ろうね
透き通る水辺がいいね

薄い煙
毒の香り
眠りにつくまで

大きくなる
月を見ては
身を離れ

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身寄りのないサークル

身寄りの無いサークル
どこからか集まる子供たち
僕らは探されない
根なし草とはいい気なものさ

少し慣れた帰り道
生まれ育たない場所
出会った猫誘われて
路地裏には子猫が

かわいそうに ここに居たら
死んでしまうね
一人呟いて 子猫抱え
みんなの居る「家」へ向かう

身寄りの無いサークル
どこからか集まる子供たち
僕らは愛されない
蝶々よどこかへ飛んで行け

花が好きな お姉さん
無口 兄は空を

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カクテル

浮かない顔で
君は「美味しいやつ」と注文
飲めないくせに
いつもこのバーに来るのさ

励ませるなら どんなことでもしたいような
気転を利かせよう そうどうにか
笑えるといいな

きっと中身を捨てる ことのできないグラスがある
新しい空のを もう1つ持ってみたらどう

海にかざそうそのグラス
見えるかい 波立つ カクテル
世界にはさ こんなのが
見える人 たまに いるんだよ

すぐ酔っちゃうし
そん

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Jazzy

私愛にも飽きちゃうと思う
人は何にでも慣れるから
分からないまま繰り返し疲れて
それでもまた愛を探すよ

嘘はつけない性分なんだね
隠しておけない私とおんなじ
辛かったしキツかった
さあまた諦めて笑おう

愛しいのは生きてるから
仕様もなくどうしようもないね
きらい

私涙は病気だと思う
だって薬で止まったから
動かない足 出ない声 見ない目
そんな薬で完治するの

知らぬうちに想定以上に
負傷し

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優しさの範囲

ねぇ知ってる 優しさっていうのは
範囲なんだよ 範囲なんだよ
いつも優しくないあの人も
きっと誰かに優しいはず

ねぇ知ってる 強さは笑みに出るよ
深い悲しみ 乗り越えた
一番弱かったかもだけど
きっと誰かを守れるはず

祈りましょう 人に見えないとこでも
手を合わせる祈りじゃなくて
今一瞬を丁寧に一つずつ
強く優しくなれるように
強く優しくなれるように

ファンレター

花のように咲き 色をまとう声
澄んだ夜空より 意思を持つ瞳
作り出す世界 どんなことでさえ
乗り越えられると 教えてくれてる
その強さ

勝手に知ってます
そしてあなたのこと大好きです
読んでもらえないかもしれない
いらないことを書くかもしれない
分かってるから
拙いこの手紙はどうか使い捨てて
今できること私より親愛を込めて

あなたの名前は あなたの姿は
あなたの心は どれも美しいな
挫折や後悔

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回る傘

一日が終わり 帰路の電車
予報で見た夕方の雨に備えた僕の傘が目立つ
どうしてみんな持っていないのかな
何となく鞄で隠した

最寄り駅に着くとやっぱり降っている
傘よ自信を持って
もうすぐ使ってあげる さあ行こう
改札出るといつも以上に多い車と
自力では帰れない人混みの東口

こんなにちょっとの雨なのに
帰れないとは何とも貧弱な
回れ回れよ僕の傘
光る雫であの空に虹を

下り坂はちょっと気を付けて行

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