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5年待ちの畑がついに

イギリスではアロットメント(Allotment)という言わば市民農園が各町にあり、どこも大人気で借りるには大抵何年も待つ。

私も登録したことすらすっかり忘れていたのだけど、空きが出来たからおいで!と連絡があり、早速契約を済ませ、晴れて市民農園の一員となった。アロットメントを案内してくれたガイさんはアロットメント歴34年のベテランだという。僕のうちはすぐそこだから、はしごを降りてすぐ来れるんだ、と農作業をするには不釣り合いなピシッとしたネクタイにシャツ姿で話してくれた。農作業は楽しいよ、君もすぐに慣れるだろう、という大先輩の温かい心に迎えられ、私のアロットメント生活第一日目がスタートした。

イギリスのアロットメントに関する内容はこちらをどうぞ👇

さて、私にあてがわれたアロットメントは、前の契約者が2年間放置しっぱなしで契約を解除されたという草ボーボーの荒れ地。
利用者がきちんと規定を守ってこそ成り立っているのがコミュニティ農園の基本なので、規定に反したら契約解除されてしまうこともある。

おそらく最初はやる気があったのか、とうもろこし、ラズベリー、ビーツ、ラナビーンズ、ひまわり、ルバーブと、様々な植物が植えられていた。刈って捨ててしまうのはもったいないので、食べられそうなものはしっかり収穫して頂いた。

耕す前の畑

息子と小一時間格闘した後の畑はこちら。
ボーボーのときは見えなかった柵やタイヤ、ガーデンテーブルとイスまで出てきた。

耕したあとの畑

背の高い植物は電動草刈りで一気に刈り取ってから細かく切って畑の奥にあるコンポストビンへ。ちなみにコンポストとは、不要な植物や生ごみなどの有機物を分解・発行させて作られた堆肥のこと。私たちはコンポストを有機肥料として利用することが出来るようになっている。もちろん、市民農園なので様々なルールがあったりするけれど、同じ町に住んでいる人同士で協力しながら農園を維持するなんて、なんて素晴らしい取り組みなんだと感心することばかり。これからが楽しみだな。

フルタイムの仕事の合間にどうやって時間を組み込んでいけるかが課題だけど、家族にも手伝ってもらってまずは土作りまでは終わらせたいところ。
老体に鞭打って頑張らねば!笑


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