白ごはんの生まれ変わり

どうしたどうした⁇
とツッコマまれそうな題名だ・・・と我ながら思うのだが

「あなたは何の生まれ変わりですか?」

原田マハさんのグルメ紀行を読んでいたら、
こんな言葉に出会った。

「ひょっとして生まれ変わりなんじゃないだろうか・・・・・・」と思われるほど、大大大好きな食べ物は何か、という質問なのである。
では皆さん、「私は〇〇の生まれ変わり」の「〇〇」の箇所に、自分の大大大好物の食べ物の名前を入れてください。料理でも、食材でも。

原田マハ『やっぱり食べに行こう。』(毎日新聞、2018)

読みながらしばらく考えていた。
食べることは大好きなのだ。
寝るよりも断然食べるほう。
そんな質問されたら悩んでしまうではないか。
うーん
しばらく悩んだのだが、行き着いたのは

”わたしは白ごはんの生まれ変わり”  だということ。

もともとパンよりごはん。麺よりごはん。ごはんは大好きである。ただその魅力を新たに再確認したのはつい最近の話。ある日、友達とおうちごはんの話になり、最近鍋でお米を炊くことにハマっているという話を聞いた。話に聞く限り、簡単で美味しいらしい。しかし、そもそも我が家では炊飯器一択。鍋はめんどくさそうだし、焦げそうだし、時間かかりそうだし・・・・選択肢に上がったことさえなかった。

だが、炊飯器で炊くお米に関してはひとつ悩みがあった。長野の実家ではお米を作っており、毎年それを送ってもらっていた。お米は炊飯器で炊いて食べるのだが、実家で食べたときとなぜか味が違うのだ。実家に帰ると、いつも炊きたてのごはんに感動する。炊飯器を開けたとき、わたしの顔を優しく包みこんでくれる炊きたてのごはんの匂い、ふくっらしたとした粒、思わず触りたくなるようなツヤ、そして口にじわじわと広がるお米の甘み。うちのお米は1番だ。かつて何度そう思ったことか・・・白ごはんだけで何杯でも食べられる!

それなのに、

我が家の炊飯器で炊くと、なぜだか味が違うのだ。まずいわけではない。だが、おいしくもないのだ。炊きたてのごはんを味わうときに感じる感動がない。見た目でも、味でも。あの感動はどこへ行った。炊飯器のせいなのか、同じお米なのにどうしてこうも違う。そんなふうに思っていたとき、鍋でお米を炊く話をきいた。手間をかけるのは苦手だが、一回くらいは試してみようと、うちにある鍋でいざ挑戦。

炊き方は以下の通り。

1.お米を洗う

2.米を水に浸す(30分以上)、水の量は米を平らにしたとき、表面から2cmくらい上。

3.30分以上浸したら、鍋に強火で火をかける。沸騰したら弱火で約10分。火を止め10分以上蒸らせば完成。

《米を30分以上浸した後、水の量が米より2・3cm程度上くらいが目安。足りなければ、この時点で水を足す。水の量でごはんの硬さが決まる。
*うちではアルミ鍋を使用。
鍋の種類や季節によって水分量、浸水時間は異なるようです。是非ご自分でお試しになり、お好みのごはん見つけてみてください!》

初めて炊いたとき、炊けたごはんを見てびっくりした。見た目からして、いつもと違う!!!実家で見るあのごはんだ。匂い、ツヤ、ふっくら感、いつもより格段にランクが上がった。これが、鍋で炊くごはんの凄さなのか。これは驚いた。待ちきれず手で一口。口に広がる米のあまみ。すばらしい!もう一口。もう手が止まらない。

この日から我が家では、”鍋”が米を炊くときの定番アイテムになった。そして鍋で炊くようになってから、わたしのごはん好きは以前にも増した気がする。ごはんは玄米でも五穀米でも何でも好きなのだが、やはり生まれ変わりというならば、常に感動を与えてくれるあの白ごはんがよいのではないかと思う。



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