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【マイクロノベル】希望

 小窓から見える闇の中に一点の明かりがあった。月ではなく星よりは大きく灯台ほど明るくない。それは時折瞬き私に話しかけてくるようだった。彼処に何があるのだろう。誰も海の向こうのことは知らなかった。今夜も切り取られた闇の中に明かりを見つける。いつか行くからと語りかけたとき光が瞬いた。

(ショートショート部お題:灯台)

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