見出し画像

kindle出版編集後記『やっぱり死んだら生きれない』本音の文章は応援される

今回まるっとプロデュースさせていただいた幸坂ゆうあさん 。

出版記念の99円キャンペーンが7月11日まで開催している。
まだお手元にない方は、是非お手元に。

『死んだら生きれない 50円玉2つからの波瀾万丈復活逆転人生劇場!』
https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B08C2LVZB4/ref=redir_mdp_mobile_siteViewPreference_nodl?ie=UTF8&bsppEnabled=false&bsppEnabled=false&dchild=1&keywords=

キャンペーンが終わる前に、
ゆうあさんとの制作裏話を公開していこうと思う。

今回のプロデュースの最大のキモは、
ゆうあさん自身が出版前と出版後では
全くの別人になってしまったところだろう。

kindle出版を通して、見事に生まれ変わっている。

彼女の文章を読むとわかるのだけど、
もともと、ものすごく人が好きで、愛情深くて、
素直で、好奇心旺盛で、遊び心があって、頭がいい人だ。

外野目線で見ると、総じて、
チャーミングでものすごく愛されている。

でも、そんな自分を、
ゆうあさん自身が信じ切れていない感じが出版前にはした。

今回はすでにゆうあさんの魂がこもったブログを
再編集するという形で進めた。

料理に例えると、
出版前は材料がそろっている状態。

豚肉とじゃがいもと、
人参、玉ねぎにカレールーと水があるかんじ。

材料たちを、水で洗ったり、切ったり、
鍋に入れて油でいためたり、
水を入れて煮込んで、調味料を入れてまた煮込んで
カレーを作るのが編集部分にあたる。

編集と言っても、
私が一方的に修正したり構成を変えることはできない。
ゆうあさんの同意のもと進めるので、
みなさんの想像以上のやり取りがあった。

なんてったって17万文字だ。

誤字脱字チェックだったり、大まかな言い間違えは
Wordのチェック機能を使えばできる。

でもね。なんてったって17万文字だ。

以前noteで語ったけど、ゆうあさんは文章力は飛びぬけてスゴイけど、
国語力が壊滅的だった。

誤解しないで欲しいんだけど、コレ、褒めてるんですよ。

文章力は飛びぬけてスゴイけど、国語力が壊滅的なおかげで、
Wordのチェック機能にお任せすると、赤と青のゲジゲジ線が
画面いっぱいに這いまわる結果になる。

Wordをお使いの方はここで笑ってくださると思うのですが、
赤と青のゲジゲジ線についてちょっとだけ。

WordというMicrosoftさんのアプリを使って文章を編集するときに、
ケアレスミスを見つけるために、アプリ内のチェック機能を稼働させます。
そうすると、完全に日本語がオカシイぜ!というところは赤いゲジゲジ線、
まぁまぁイケてるけど正しい日本語じゃないね!というところは、
青いゲジゲジ線が出てきます。

そんな訳で(笑)

ゆうあさんのブログをWordにコピペすると、
ものすごい量の赤と青のゲジゲジ線が這いまわるの。

でもね、そのゲジゲジ線を全てなくす方向にしちゃうと、
『幸坂ゆうあ』の大事な部分が死んでしまう。

タイトルのとおり、死んだら生きれない。

でもでも、全てそのままだと、
幸坂ゆうあファン以外の人には届かない。

おそらく秒でページを閉じられてしまって、
二度と読まれることはなくなってしまう。

なんてったって、17万文字だからね。
何度も言うけど。

だから、私は、生かすゲジゲジ線と、
殺すゲジゲジ線を決めながら、
ゆうあさんとやり取りしました。

生かすゲジゲジ線は、関西弁の表現の部分と、
読者に語りかけていたり、ゆうあさんの魂の声の部分は生かす方向で。

殺すゲジゲジ線は、残しておくとゆうあさんが幼く見えるところや、
彼女が「これやらんでいいわ」って
無意識に投げた部分を徹底的に殺しにかかった。

ゲジゲジ線との攻防を展開しつつ、
同時に進行するのが、
行間に隠れているゆうあさんの感情と視界を暴き出すこと。

これに関しては、
ゆうあさんの協力なしでは一個も進まないので、
たくさんたくさん確認と提案をしながら加筆していただいた。

ブログとkindleと読み比べてもらうといいかもしれない。

行間に隠れていたゆうあさんの感情と視界は、
『今の幸坂ゆうあ』からしか出ない、
強さと優しさがこもった言葉たちで紡ぎだされている。

読者に受け取り方をお任せするような、
含みを込めた表現って、自叙伝には向いてない。

出し惜しみせずに、思いっきり心を開いたものに
読者は心を許すのだ。

これを読んでいるあなたが、普段からブログを書いていたり、
お役立ち情報以外の文章を書いているなら、
自分自身を出し惜しみせずに書いたほうがいい。

きれいで、美しくて、正しくて、わかりやすい文章は誰にでも書ける。
誰にでも書けるから、つまらないんだよね。
おそらく、読まれない。

行間に隠れた言葉ですら、惜しみなく出し尽くした結果が、
Amazon kindleカテゴリー別1位を11個も獲得したことにつながるんじゃないかな。

そして、kindle出版は本を作っただけでは終わりません。
冒頭でカレーを作るのが編集する部分にあたると例えたけど、
ここからはカレーをお皿に盛りつけて、
お客さんに食べてもらわないといけない。

このカレーを食べてもらうようにするには、
カレーがいかに美味しいか語りつつ、
「食べてね!」ってお願いをするのだ。

kindleも作った後に『お願いをする』という行為をしなければ、
買ってもらえないし、読まれない。

普段から集客したり販売したり、
何かサービスをしていたら、割と抵抗を感じないかもしれない。

でも、多くの人にとっては、自分が作った商品に対して
「買ってください」「読んでください」「手に取ってください」って
自ら言うことに対して抵抗を持っている。

「〇〇してください」って人にお願いすることって
結構、勇気がいることだと私は思う。

私は15年間アパレルの販売の仕事をしていたけど、
自分の好きなものや、服、雑貨などは勧められるけど、
自分が作ったものに対して
「〇〇してください」って言うのを想像しただけで
ちょっと緊張してしまう。

「どんなふうに思われるかな」

「おまえ如きが調子に乗るなって言われないかな」

「つまらないって言われたらどうしよう」

みたいな感じで、不安感は完全に拭えないだろう。

じゃあ、どうやって不安を乗り越えるか?

それは、不安を抱えたまま突き進んでしまえばいいのだ。

優しい人は、自分からお願いすることが出来ない。
相手のことを思い遣ってしまうから。

でも、優しい人が自分からお願いすることが出来るようになると、
たくさんの人が応援してくれる。

誰もが惜しみなく力を貸してくれる。

それは、書き手本人が出し惜しみしなかったから。
読者やファンや、友達や仲間たちに、
どうして欲しいかハッキリお願いできたから。

私は長年の接客人生の中でも、
kindleのプロデュースをする時にも、
幾度となく、惜しみなくエールがささげられる瞬間を見てきた。

その瞬間は、本当に、応援は愛を凌駕するなぁって思うんだ。

だから、ゆうあさんが
「買ってください」「読んでください」「手に取ってください」と
皆さんにお願いするたびに、応援の輪が広がってゆく。

応援が愛を凌駕する場面を間近で見せてもらった。
そして、ゆうあさん自身が出版前とは
別人のようになっていくのも間近で見れた。

本人に自覚があるかは別として。

もう、ゆうあさんは自分を粗末に扱ったり、
ダメだってけなしたりしないんだろうな。

こんなに多くの人から応援されたら自分自身を粗末にできない。
つくづく、kindle出版ってチーム戦だと思った3か月でした。

今回も関わってくださった皆さんのおかげで、
良い時間が過ごせました。

本当にありがとうございました!!

そしてね、文章を書いている全ての人に言いたい。

上手く書こうとか、私は文章が下手だからとか
1㎜も思わないでいい。

上手い文章なんてクソくらえだよ!

文章を読んでいると、
その人が生きているのか死んでいるのかわかる。

その人が無意識に嘘を書いているのか、
本音を書いてるのかの違いなんだけど。

そして、かっこつけようとしてるのも、
上手く書こうとしてるのもわかっちゃう。

読んでる人は、あなたの本音が読みたいんだ。

本音を書くって結構勇気がいる。

でも、ゆうあさんがしたみたいに、
出し惜しみしなければ、必ず応援されるんだ。

だからどうか思いっきり、あなた自身の言葉を綴ってください。

私も、そんなあなたの文章を世に出すお手伝いをしていきたい。

そう思っています。

最後に、ゆうあさん、マキ様。
まだまだこれからも波乱万丈人生劇場製作委員会として
よろしくお願いします。

楽しかったね。またやろう!!

そして、やじるし屋杉本真由美さんとリユニの皆様。
絶妙なパスをありがとうございました。
予想以上のものが出来上がった模様。
まさにチームプレイですね。
サポートありがとうございました。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?