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和光にて、魔法にかけられたキャロットケーキ


今日の記録は、和光市にある365 ANIVERSARYさん。

店舗はケーキやパンを売るスイーツショップと、ランチ、カフェ、ディナーまで楽しめるレストランに分かれています。

昼過ぎに伺いましたが、テラス席もあるレストランは賑わっており、まだ並んでいる人もいるようでした。

コンクリートのスタイリッシュな建築。右手前部分がスイーツショップです。


賑わう入り口をすり抜け、スイーツショップへ。

そこで出会ったのは「キャロチー」。
キャロ」のワードから、にんじんが入っていることは予測できるけど、一体何者なの…?

その正体はこちら。

断面図の解説が嬉しい。


ズラッと整列した、ツヤツヤ、キラキラ可愛らしいフォルムのケーキたち…!

他のケーキたちと並んでも遜色ない、立派なパティスリーのケーキです。誰もこのビジュアルだけを見て「キャロットケーキ」だと認識はできないでしょう。

解説には「キャロットケーキ×クリームチーズムース」とあります。「チー」はクリームチーズに由来するものなのですね。

断面図の解説をじっくり見ていると、確かに「キャロットケーキ」の文字。なんと、このきゅるるんとしたフォルムの中にキャロットケーキが閉じ込められているというのです。

パティスリーの魔法によって洗練された別次元の何か(少なくともビジュアルは)に仕上げられたこのケーキを、連れ帰らないわけにはいきません。

かつてこんなにも愛らしいキャロットケーキがあったでしょうか…?


トップのグリーンはローズマリー。にんじんのヘタ部分の表現でしょうか。
横に添えられたくるみも、このケーキの上に座すると、いつもの素朴なイメージとはまた違った表情を見せてくれるようです。

ずっと眺めていたいほどの愛らしさですが、解説にあった断面を確認したくて、フォークを一刺し。見事、美しい層が顔を現しました。

俗に言う「萌え断」というものでしょうか。


そのまま一口。

最初に飛び込んでくるのは一番外側のホワイトチョコのクリーム部分。ほんのりやさしーい甘みです。

さらにその内側のクリームチーズのムースと、ジュレとキャロットケーキの間にあるチーズケーキを感じます。チーズ要素が大部分を占めているだけあって、このふたつの部分を味としてはメインに感じます。優しく、コクのある甘みと、ふわほわじゅわっととろけそうな口あたり、チーズの穏やかな酸味。

オレンジ色のジュレは、決して主張が強すぎることなく、柔らかで爽やかなオレンジの柑橘味。後からにんじんの風味もそっと追いかけてきます。
味だけでなく、この鮮やかなオレンジ色は、淡い色で統一されたこのケーキに華を添える、必要不可欠な存在のように思えます。

そして肝心の最下層です。写真からもわかる通り、私の知る、かのキャロットケーキそのものなのです。こんな形で閉じ込められているなんて、完璧に飾り付けられた外見からは想像もつきませんでした。

キャロットケーキ部分だけを少しだけ口に含んでみると、しっとりした食感の中、遠くに感じるシナモンの風味。キャロットケーキにおなじみのくるみも入っていて、食感のアクセントまでしっかりつけてくれます。
このしとやかなキャロットケーキ、チーズケーキパートにしっくり馴染みます。

一番下にはココアサブレが敷いてあり、サクサク食感が楽しませてくれます。マイルドな甘みに加えて、微かに塩味まで感じ嬉しくなります。

これだけの要素が存在していると味がごちゃつきそうに感じるかもしれませんが、全くそんなことはなく、全体的に優しく上品にまとまっているのです。
とはいえ、ただ統一感のある優等生なケーキというわけでもなく、食感と風味、ところどころにアクセントが施されています。さすがはパティスリーの魔法と言うべきでしょうか・・!

これまでに経験してきたキャロットケーキと比較すると、少し変化球なキャロットケーキでしたが、新鮮な要素がたっぷりで細部まで楽しませていただきました。

こちらの「キャロチー」は4、5月限定のようですので、ぜひこの期間に試してみてくださいね。

生地
スパイス感
 マイルド 🥕ー――― ピリリ
水分感
 少なめ  ―――🥕― 多め
フロスティング(チーズムース&チーズケーキ)
 甘味   ―――🥕― 酸味

 量少なめ ――――🥕 多め

365 ANNIVERSARY

住所

〒100-0006
埼玉県和光市下新倉2-49-1
※駐車場12台

TEL
スイーツショップ 048-424-3651

営業時間
スイーツショップ 10:00〜18:00
定休日 月曜日・第2火曜日

アクセス
和光市駅より徒歩10分

参考
キャロットケーキ 594円

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