平河町にて、爽やかな香りに心安らぐキャロットケーキ
今日の記録は平河町にあるSR HIRAKAWACHOさん。
お店に名前を冠しているので「平河町」と紹介させていただきましたが、
最寄り駅は麹町か半蔵門です。
こちらは日本橋兜町にお店を構えるSR Coffee Roaster & Bar さんの2号店。
スウェーデンのストックホルム郊外で2人組が始めたマイクロロースター『STOCKHOLM ROAST』から焙煎を学ばれたコーヒーを提供されています。
12時ごろにお店に伺うとキャロットケーキは提供されておらず…
少し肩を落とすも、お店の方によると、ケーキの作り手の方が兜町や神保町のお店などを、なんと自転車で配って回っている最中とのこと。
13時頃には届く予定ということだったので、取り置きをお願いしつつ、近くを散歩しながら待たせていただくことにしました。
お店へ戻ると、ちょうど作り手のお姉さんがお店に立っていらっしゃいました。
お姉さんに連れられ、満を持して登場したのがこの方です。
シンプルな構造ながら、フロスティングにはピスタチオが飾りつけられ可愛らしいアクセントになっています。
顔を近づけると、鼻の前をふわりとかすめるエキゾチックな風…
不思議とリラックスする、好きな香りです。
いざ生地にフォークを刺してみると、
もふっ、とした感覚と共に、刺した先からふわほろっと崩れる繊細な作り。
一見水分感は少なめなのかな?という印象を受けますが、
口に含んで噛んでみるとしーっとり、みずみずしさを感じます。
にんじんがたっぷり入っているおかげでしょうか。
その水分感にほくほくすると同時に、思わず顔が綻ぶスパイス香。
これは、この方は…カルダモンではありませんか…!
エキゾチックさを感じつつ、どこか安らぎを感じる、豊かな風味。
思わず「うーん美味しーい!」と小さく叫んでしまいました。
作り手のお姉さんとお話できることを良いことに、
カウンター越しに「カルダモンいますよね?」と前のめりに。
カルダモン以外にはナツメグとシナモンが使われているそうです。
フロスティングは柔らか、滑らか。
ヨーグルトみたいな優しい酸味と、ほーんのりとした甘み。
完全に私の好み・主観になりますが、完璧なバランスです…!
その美味しさに、フロスティングのおかわりをお願いしたいほど。
クリームチーズとレモンを使われているとのことですが、食感は柔らかく、レモンがたっぷり入っているのでしょうか…?
具材は千切りにんじんに、大きめの胡桃がごろごろ。
胡桃だけかと思いきや、時折レーズンも潜んでいます。
キャロットケーキといえばのレギュラーメンバーですね。
食感も頻度も、全体のバランスを損なわない、嬉しい密度になっています。
背中の部分の方がしっかり焼かれているので、水分感は若干落ちてよりもふっとした食感になっていきます。
ふわほろなこの生地に、食感のアクセントになる大きめの胡桃の存在はベストマッチです。
もちろん、お店のこだわりのコーヒーとの相性もばっちりでした。
作り手のお姉さんは普段はあまり表に立つことがないそうで、
熱狂的なキャロットケーキオタクの圧に押されながらもにこやかにお話くださいました。
こんな感動をいただけるケーキを生み出してくれた方と直接お話できる貴重な機会をいただけて、キャロットケーキの追っかけの身としては嬉しい限りでした。
こちらのお店はチーズケーキも大人気との噂。次の機会にいただいてみたいものです。
ここからは余談になりますが、
キャロットケーキがお店に届くまでの時間、
お店から徒歩5分ほどに位置する紀尾井清堂(設計:内藤廣さん)を訪れました。
詳細はここでは触れませんが、建築好きな方もそうでない方も、ぜひともセットで訪れていただきたい場所です。
(SR HIRAKAWACHOさんは平日のみの営業ですので要注意です。)
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