松蔭神社にて、心地よい調和のキャロットケーキ
今日の記録は、松陰神社にあるKANNON COFFEEさん。
「街のコーヒースタンド」をコンセプトにしているこちらのお店は、名古屋は大須と本山、関東は吉祥寺と鎌倉にも店舗を構えていらっしゃいます。
店舗について調べていると、どうやらKANNON COFFEEさんの本店は名古屋の大須商店街に位置するようです。
店舗名の「KANNON」は、大須観音の「観音」さまから来ているのですね。
昔名古屋に住んでいたことがあるもので、意外なルーツに懐かしく嬉しい気持ちになりました。
さて、松陰神社の商店街の一角にある店舗の中に足を踏み入れると、最初に目に飛び込んでくるのはおやつたちとコーヒー豆のディスプレイ。
さほどコーヒーに詳しいわけではありませんが、酸味の強いコーヒーが好みな私。
豆の解説をじっくり読み込み、コーヒーを選ぶ時間も好きですが、キャッチーで端的にまとめられた解説のおかげで、種類豊富な豆の中から直感的にひとつを選ぶことができました。
もちろん、店員さんにアドバイスを求めると快く教えてもくださいます。
そして、おやつたちのディスプレイ。
サンプルではなく実物をカウンターに直接置くスタイル。
とっても斬新ではありませんか?
サイズ感も、ケーキの雰囲気もダイレクトに伝わってくるので、どれも美味しそうで目移りしてしまいます…!
それでも、数々の誘惑になんとか打ち勝ち、私の選択はキャロットケーキ一択なのです。
カウンターで拝見しておりましたが、
登場したケーキがこちら。
パウンド型で、トップにフロスティング。
この系統のビジュアルはよくお目にかかる気がします。
生地はフォークにしっかり力の入るむちむちな触感。
口に含むとふかふかっと心地よいかみごたえ。
この感覚が不思議なもので、思わず笑顔になっちゃいそうな気持ちの良さ。
オイリーなわけではないですが、絶妙な水分感です。
具材は細かくカットされたにんじん、小ぶりのレーズン、稀に顔を覗かせるくるみ。
密度はしっかり、場所によっては小さめのレーズンがたっぷりと入っています。レーズンの甘みはガツンと刺激になることもありますが、小ぶりだからなのかくどさはなく、ケーキに綺麗に馴染んでいます。
忘れた頃に現れるくるみも、このケーキにちょうど良い。
スパイスはふわーっと優しく広がります。
決してガツンとした強さはないけれど…何人かいますよね…?
シナモンとカルダモン…?
調合された他のスパイスの存在は、私の舌では特定できず。
答え合わせの結果は、シナモン、カルダモン、ナツメグ、クローブ、ジンジャー。
なんと、ジンジャーもその身を潜ませていたとは。ピリピリするほどの刺激はありませんので、ジンジャー苦手さんもご安心を。
ねっとりなフロスティングは、クリームチーズとレモンの酸味を最初に感じ、最後に優しい甘みを残していく。
「わぁ、美味しい…!」
と、自然と口をついて出てくることでしょう。
多幸感を感じる嬉しいバランス。
フロスティングはこうでなくちゃ。
美味しく作られているからこそ、もっとたっぷり盛られていたらなぁと、食べ終えるのが惜しくなってしまいます。
要素要素のバランスが良く、なんとも優等生なケーキ。
純朴な見た目からは想像もつかなかったポテンシャルの高さでした。
もちろん、コーヒーとの相性も抜群です。
KANNON COFFEEさん、お菓子については各店舗のスタッフさんが考案されているようで、キャロットケーキもお店によってお味が異なるようです。
松陰神社店では、キャロットケーキは今後もレギュラーメンバーとして販売されていくとのことでした。
季節ごとにさまざまなお菓子が登場するようなので、他のお菓子たちを味わいに、再訪したいお店です。
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