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デミロマンティックを自認した経緯について語ってみる

はじめに

皆さんは『デミロマンティック』という言葉を聞いたことあるでしょうか?

※デミロマンティックとは

「強い感情的な絆や、信頼関係が築かれている関係」の人に対して稀に恋愛感情を抱くセクシュアリティです。

https://jobrainbow.jp/magazine/demiromantic


私はこの『デミロマンティック』を自認しています。
実際にanone診断というセクシュアリティを診断するサイトでも、このような結果が出ました(画像の恋愛指向の部分参照)。



anone診断の結果

私は、私自身が抱える
この『デミロマンティック』というセクシュアリティについて、
いろいろと悩んだり考えたりすることが良くありました。

ということで、今回は私がデミロマンティックを自認した経緯や私が感じていることについて言語化してみたいと思います。

その過程で同じような悩みを抱えている人たちや
デミロマについて知りたいという人たちの参考になればいいなと願ってお伝えしていきたいと思います!

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私がデミロマだと気づくまで

飲みに行くとき。泊りで遊びに行くとき。ドライブに行くとき。
一緒に道を歩いているとき。男女問わず友人と話していると、
話題は恋バナになることが多いと思います。

「○○が好きで」とか「デート行くんだよね」とか
「もうすぐ別れそうなんだよね」とかいろんな話題があります。

私もそのうちの一人で、楽しく話しています。
しかし、恋バナをみんなと話すたびに
「自分はみんなとは違うな…」と感じることが多くありました。

具体的に何を思ったのかと言うと

  • なんでそんな頻繁に人を「好き」になれるんだろう??

  • 「友達から始まっちゃうと恋の対象外になっちゃうんだよね~」という言葉への違和感

などなど…

これらは振り返ると
自分が中学生の時からずっと感じていた「違和感」でした。

恋バナをしているときにはずっと「見ていない映画をレビューだけ見て評論しているような感覚」がありました。


また、私自身も少なからず恋愛をしています。
自分の実体験や当時の心情を他者との恋愛と比べても「やっぱ違うな」と思わざるを得ませんでした。

例えば人を好きになるのに時間がかかるので“両想い”という同じゴールを目指しているのに、相手との恋愛のペースが違いすぎてすれ違ってしまうことが多くありました。

逆に関係の浅い人からのアプローチされてもあまり嬉しくなく
「え、なぜ相手のことを何も知らないのにそんなにグイグイ行けるの?」と感じてしまいました。一目ぼれは絶対にありえませんでした。

今までに好きになった人は全て友達と言う関係性から始まるのがマストでした。

そして、その違和感を頭の片隅に感じながら時が流れ・・・・・・


私が大学1年生になったとき、
ボランティアサークルに所属することになりました。

そこではざっくばらんに各々が興味のある事柄について学びを深める機会も多くありました。そのうちの話題の1つにもあったことから改めて「ジェンダー」について考えるようになりました。そこで初めて出会いました。
「デミロマンティック」と言う言葉に。

デミロマンティックと自認することで何が変わったのか

この『デミロマンティック』という言葉を知って、
本当に一言で表すならば「心が軽く」なりました。

私自身、恋愛指向について
めちゃめちゃ深刻に悩んでいたというわけではないです。

私の友達はみんな優しい人が多かったため(ありがたい)、
誰かに自分の恋愛指向のことで何か言われて悩んだ経験は
今までに一度もありません。

ただ、「自分の恋愛傾向が他の人は違う」ことをうっすら自覚していた状態でした。
実体験としても「自分の恋愛って好きな人といまいち歩調がかみ合わないな」と心の中でつっかえていた感覚がずっとありました。

そんな違和感が「デミロマンティック」という一言で
スッと説明できるんだ!と言う感動。

最初見たとき驚きました。「もうこれ、まんま自分じゃん!!」と。
そして、この言葉があるということは他にもそういう人がいるということ。
「自分だけじゃないんだ!」と知れたことに喜びがありました。

そしてこの言葉の存在がきっかけで
「私は私っ!」と心から思えるようになりました。
話をするときも不安を感じながら無理に周りの価値観に合わせなくていいんだ、と心から思えるようになりました!

ただ厳密に言えば恋バナをしているときに(自分にフォーカスされているときだったらいいですが)「実は自分デミロマって言って、こういう傾向があるんだよね」とわざわざ説明したら今の空気しらけるな~とかもあったりするのでそういう時は合わせたりもします。

でもその時に心の中で「今秘めた意見や価値観は自分だけだろう」という不安はありません。

「デミロマンティック」がある種自分にとっての
アイデンティティの1つになっているから。
そんな自分も自分なのだ、と受容できているからです。


デミロマンティックへの批判(?)に対して思うこと

デミロマンティックへの批判(?)として

  • えり好みしている

  • 理想が高すぎる

  • 壁がある

だけだろというのがありました。これは正直デミロマを知る前に自分の恋愛指向を考えたとき、自分自身ですらそう感じていました笑

また、

  • それって普通じゃないの?

  • だからこんなことにまで名前を付けて少数派・被害者ぶるな!

みたいな意見も目にしたこともありました。
ちなみに「それって普通じゃないの?」は批判しようとは思ってなくても
素直な疑問として友達から自分に投げかけられたこともありました。

正直これらの意見は言いたいことはわかるんです。でもそうじゃないの!
すんごい言いたいことはわかるけど、でもちがうの!ってそんな感覚です。

そんな時この文章に出会いました。

デミロマンティックを自認する上で一番重要なのは、これは完全に個人の意見だが、自分が「困っているかどうか」ということだと思う。

https://note.com/kiyono_sana/n/n0becca8c16db

これ、自分のモヤモヤを全て一気に解消してくれた、言語化してくれた感覚がありました。まさに、これです。

アタマで考えたときに「これって普通じゃないのか」というのは自分でも思ってる。でも感覚的には、実際には、マジョリティーな恋愛に疎外感・生きづらさを感じてるから普通には思えない。困っている。そういう感覚が確かに自分にはありました。

恋バナが始まったら何も話せることがなくて気まずい思いをしたり、「恋人いないの?」と聞かれる度に、恋愛もロクにできないというレッテルを貼られているような気持ちになったり、好きな人を作らないといけないというプレッシャーに押し潰されそうになったり。

だからといって「恋愛興味ないんだよね」というスタンスもとれない。
人を好きになったことはあるし、今後本当に好きになれる人に出会えたら、また恋愛したいと思う。

https://note.com/kiyono_sana/n/n0becca8c16db

もうほんとに言いたかったことをこの文章たちが表してくれています(ので全部引用)。

というわけで、私としてはデミロマンティックという言葉があってよかったなって思います。またそうした人たちがいるんだということも共感はできなくても理解はしてくれる世界であってほしいと思います(これはデミロマに限らずすべてのマイノリティに対して言えることであり、自分も心掛けています)。

「自分は自分。だからそんな言葉でひとくくりにしてほしくない」
という意見も目にしたことがあるので一概には言えません。

ですが少なくとも私はこうしたラベリングのおかげで
(大げさに言うと)救われた感覚があるのでありがたいなと感じています。

「名前がある」って普段意識することはないけれど、
実はそんなメリットがあるんだなと考えるきっかけにもなりました。



おすすめの記事

デミロマと言う言葉を知ってから色々と他のジェンダーのことについて調べてみたり、自分と同じデミロマの体験談を調べるようになりました。とにかくいろんな記事を読んでと言うのを繰り返してました。

他のジェンダーについて知るには主にJobRainbowさんのサイトを見ました。

当時は聞き流していた、無関係だと思っていたLGBTQの話も自分と少なからず関係しているんだとわかってからすごく興味が出てきました(当事者にならないと話の興味も出ないというところは「興味の無い人に伝えることの難しさ」を感じさせる出来事でもありました)。

そもそもジェンダーとは性自認・性的指向・性表現の違いから定義されてるんだとか、こんなに種類があるんだとかいろいろ分かって面白かったです。

デミロマンティックの体験談については
特にデミロマ会議さんの記事とスイ@HSPさんの記事をよく見ていました。

この二人のnoteは自分にとって共感できること、モヤモヤを言語化してくれたことが多くありました。

それを見て自分も書いてみたい!記録に残したい!と思いました。

さいごに

ここまで、いかがだったでしょうか。

私の主観、偏見も大いに含まれていると思います。
共感できるところできないところあったかもしれませんが、

この記事を読んでくれたあなたが
「こんなデミロマンティックの人もいるんだな~」
と思ってくれたら嬉しいです。

そしてあわよくば誰かの役に立っていれば良いなと思います!!


ここまでお読みいただきありがとうございました!!🥰
コメントや感想、スキお待ちしております!

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