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今の悩み

  先日noteの記事で松本清張「砂の器」が話題になっていたので、早速アマゾンで取り寄せてよんだ。若いころの一時期、松本清張を読み漁ったことがあり、次から次へとかなり読んだ。面白いけれど似通った内容が多く、文庫の3分の1くらいまで読んだところで、ああ、前に読んだあの本だった、と思うことも多かった。「砂の器」も読んだと思うのだが、中身はさっぱり覚えていない。
 
 内容は迷宮入り直前の殺人事件を、ベテラン刑事が、時間をかけて丁寧に粘り強く解きほぐして最後に犯人を逮捕するという、筋だけ追えばめずらしいものではないが、登場人物の細かい心理描写の積み重ねで、さすがに松本清張だ。で、今回は下巻の中ほどのある場面で、ああそうだったと全てを思い出した。
 
 読んだ本を次から次へと忘れてしまうのは、損した気分になるので、2年程前から、読んだ本の1行コメントと自分なりの勝手な5段階評価をエクセルに記録している。参考までに今年のno1は馳星周「少年と犬」読み終わった時、不覚にも涙を流してしまった。(歳のせいではない、念の為)
 
 で、次は同じくnoteで紹介されたアガサクリスティー「春にして君を離れ」を読み始めている。これは以前に読んではいないと思う。その次は・・・・あれがいいか、これがいいか、迷っている。以前読んだ、トマス・H・クックの記憶3部作と言われている3冊を再読しようかとも思うが、気が変わるかもしれない。

トマス・H・クックの記憶3部作

 
 残りの人生は限られている。この後何を読むか・・・・が今の最大の悩みなのである。

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