時間が解決する
2016年築地市場の豊洲移転でメディアが大騒ぎしている頃の日記です。
豊洲新市場の土地汚染対策に専門家会議で、土地の入れ替え+盛り土+アスファルト舗装と、決められたにもかかわらず、建物の下が盛り土をしていない、と連日テレビで大騒ぎしている。
もともと、今回のような大きな建物の場合、1階の床面下には配管や配線のスペースを作るのが普通だ。まして市場の建物だから、1階にはトラックなどの出入りが必須で、床面をあげることはできない。従って地下にある程度の構築物、つまり地下室が出来るのは当たり前で、盛り土+建築 は最初からあり得ない。
本来、高床にして土面との間に空間を設ければ、地下水が表面に染み出ることもなく、汚染の影響を避ける最上の方法であることは、誰にでも理解できるのではなかろうか。しかし、広い市場の全てに地下室を設けて、高床にするのは経済的にも、後々のメンテナンス上からも無理があり、専門家会議での、新たな土地で埋め戻して表面をアスファルトで覆う、は、妥協案だったのではないか。
建物の下が空間で、約束の盛り土をしていなかった、報告もなかった、隠していたのではないか、との言は、些かおかしい。建物の構造図は公開されているし、建築に普通に知見のある人なら当たり前のことだ。
今回の件の落とし所としては、地下の床面の砕石がむき出しの部分は、アスファルト舗装をして、集水ピットを設けてポンプを設置する。更に、換気装置を設けて、排気管にケミカルフィルターを設置する。と言ったところだろうが、いずれもさしたる費用も期間もかからない。あるいは既に計画されているのかもしれない。
追:その後、当時の環境問題がうやむやにされて、
現在、豊洲市場は順調に機能している。
元々さしたる問題ではなかったものをメディアが大袈裟に騒ぎ、
都知事がそれに乗っかったのだが・・・・時が解決したようだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?