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旅とわたし(1)ハッピーサンド

2017.12.23(Sun)

東京(日本)➔ ワルシャワ(ポーランド)

今回のおはなし  (バックナンバー
12/23 成田空港発 ⏪
12/23 ポーランド着(乗継) ⏪
12/24 チェコ着
12/25 オーストリア ウィーン着
12/26 オーストリア ハルシュタット着
12/27 チェコ着
12/31 チェコ発
1/1 空の上で新年を迎える
1/2 成田着

※旅のきっかけはこちらからどうぞ


出発前に何人かから連絡がきた。「気をつけてね」「良い旅を」…その言葉たちには安全・安心の魔法が込められているようで、お守りのように胸に抱きながらいざ空港へ。

両替所で最低限の両替をする。ここで少し困ったことが。今回訪問する3か国、全て通貨が違うのである。ズロチ(ポーランド)、コルナ(チェコ)、ユーロ(オーストリア)…これらをもしもの時のために、三つの荷物に分散させる。つまり3種類×3か所=9分割。絶対途中で混ざるなこれ。私は確信した。

荷物検査って何度やっても慣れないよね。別に悪いものを持ち込んでいるわけでもないのに、道端でパトカーを見たらなんとなく背筋が伸びるような、あの感覚。ともあれ無事スムーズに通過。

いざ出発。飛行機の中も楽しかった。私は真ん中の席だったのだけど、通常だったら窓の外も見れない&トイレにも行きづらい最悪コンボのデッドゾーン。でも今回は違った。なんと両サイドが美男美女だったのである。目の保養でしかない。ありがとうポー〇ンド航空。名采配だよ。

通路側の美男、何か尋ねた時やお礼した時の“sure“のトーンが滅茶かっこよくて。あなたの“sure“だけで白米8杯はいけるよってなった。 まつ毛まで金色で長くてしぱしぱしてたなぁ。

窓側のヨーロピアン美女、こんなに飛行時間長いのに(11時間半)お手洗いが遠くて、窓際だから気をつかってるのかな、とか逆に自分がかなり心配になってしまった。I am おかん気質。席外してみたり、彼女がちょっと動くたびに(おトイレか…?!バッチコイや!)と身構えてたけど体勢を変えるだけだったりで動かざること山のごとし。その美しさと動じなさからヨーロッパの名峰100選に選ばれると思う。

そして、飛行5時間超えたあたりから自分はいてもたってもいられず『あの、ずっと立ってないけど大丈夫ですか?』って聞いちゃった。どんだけ彼女のトイレ事情気にしてるのだ。下手したらセクハラ、コンプライアンス。『ふふ 大丈夫よ ありがとう』って笑ってくれた。よかった。その笑顔で白米15杯はいけます。結局そのあと三時間くらいして無事お花を摘みに行きなさった。少しツンっとした感じの美人なんだけど、笑うとすごく、すごく可愛かった。

突然ですが、自分は機内食が大好きです。なんですかねあのわくわく感。嫌いなものが出てこない学校給食の上位互換。夜ごはんのお肉が美味しかった。

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唐揚げを甘口でくたくたほくほくにした感じ。最高。

朝食にはさすがの自分も度肝を抜かれた。パンとラザニアと蕎麦が一度に出てきたのだ。


\ 炭水化物のバーゲンセールや~~ /

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という彦〇呂の声が聞こえてきそうなラインナップ。でも全部美味しかったです。日本を離れるタイミングで蕎麦は嬉しい。

さて、無事着陸しました。トランクはロストバゲージもなく、すぐにレーンにやってきたので一安心。

つ、つ、着いた~~~~~~!!!!ってワルシャワ大嵐〜〜〜〜〜?!?!

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とりあえずポーランド・ワルシャワめっちゃ寒かった(気温1度)。雨もざんざん降り。防寒用の帽子を忘れたのは一生の不覚。割と強いと思ってた寒さへの耐久力がなぜかワルシャワではZERO。ポーランドはチェコに行くためのトランジット(乗り換え)で降りたので、まずは荷物をホテルに置いてから観光に行くことに。

さて、ここで問題発生。ホテルへの行き方(バスの乗り換え)が分からない。ホテルの専用サイトを見てもポ―ランド語でよくわからない。ただの調査不足ともいえる、いやそうとしか言えない。さあ、こういう時は地図をもって空港の観光案内所へGO。

※海外あるある
「i(観光案内所)」の看板を見つけた瞬間、超絶怒涛の安心感に包まれる。ドラクエにおける教会。FFにおけるクリスタル。


ということで、窓口のお兄さんに聞いたのですが、お兄さんも説明に困っている様子。『うーん…ちょっと複雑なんだけど…』結論としては、ホテルは一応空港沿いだけど、どうやら乗り換え挟んだり、途中徒歩で別の停留所行ったりするらしい。おやおや無事つけるかなあ。少し不安になる。

先に結果を報告させていただきます。

民間の方々総勢6人に助けられながら、雨に打たれきのこ傘にし、やっとホテルに到着したころには寝る時間でした。~終~

本来降りるべきバス停を通り過ぎちゃったことが敗因。一日目にして恩人を量産してしまった。

中でも印象深かったのは、何を聞いても「俺に任せろ大丈夫だ!」(的なポーランド語)しか言わない、すいているバスで隣に座ってきた異様に距離の近いおじさん。あ、絶対やばい人だ!と思った。近くにいた女の人もほんとに道教えるだけなの?その子に何するの?(的なポーランド語)と言ってるっぽくて、ああ絶対絶対やばい人だ!と思った。自衛は大事だと思って女の人と同じ停留時で、おじさんに引き止められながら降りた。降りるとき、最後に宙に指で「148」っておじさんが書いたのが見えたけど、閉まるドアが2人を分かつ。

他にも、英語は絶対話すものかという気概(ポーランド語への誇り)を感じる方が何人か。数字も英語で言ってもらえないので少し辛かったけども 、あいさつとお礼しか現地語話せない私が悪い。郷に入ればなんとやら。でも共通して言えるのは、みんな親切。助けようとしてくれてることがとても伝わる。(善良そうな人やファミリー連れを私が狙っていたのもある) 感謝しかない。気温1度しかないけど心はほかほかだった。

バスを降りてトランクごろごろしながら寒さと嵐の中、空港までXkm戻ったのですが、途中で「あの柱をゴールにしよう、その先は知らない」ってなぞの取り決めしだしたあたりから、IQと判断力と目的意識はほぼなかった。お花畑の向こう岸が見えた…

なんやかんやで着いたよ無事。

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ホテルで思った。雨風をしのげるって素晴らしきこと!私たちは当たり前に享受しているものに感謝するべきなのである。(悟り)

本当はシャワーを浴びたり、明日の確認とか諸々やらなきゃなんだけども、安堵感と眠気とエスセトラでもうこのまま眠らせてパトラッシュ状態。冷たい雨を洗い流すためにシャワーは浴びた。よかった温水。そして、買い出しもせずただただ日本から持ってきたベビースターラーメンを貪る……ロマンのかけらも無い。

あとから判明したんだけども、おじさんが宙にかいた「148番」、しっかり空港行きのバスだった。(その時一旦空港に戻る決断を下していた)すごく申し訳なくて、でもほんとに危ない人だった可能性もゼロではないし……まだぼりぼり言わせてるベビースターと共にホテルで消化できないでいる。ごめんね……おじさん。

体が氷になっていたので大事をとって、今回のポーランド滞在は乗り継ぎのための休息ということに。迷っていたとはいえ、睡眠時間等含めるとわずかしかなかったので、次回は気になっていたアウシュヴィッツなどと一緒に巡りたいな。温かい、晴れてる時に。

1日でだいぶ濃ゆい経験しました。さすがギリギリでいつも生きてるリアルなフェイス=私。友達が「私はジェットコースターみたいな人生しか歩めない」って言ってたけど完全に類友だよ。こんなんですがすごく「生きてる」感じがして楽しかったです。これだから旅はやめられない…ッ!

〜本日お世話なったおじさん集〜
①空港の大型車専用駐車場に躍り出た私(ぐちょ濡れ)を人間が出入りするところに誘導してくれたおじさん
②148番おじさん(ごめんね)
③空港の乗用車専用駐車場に躍り(略)案内してくれたおじさん(道は違った)


明日はクリスマスイブ。とうとうチェコへ上陸します。

おやおや?何やら明日の方向から不穏な空気。

次回へ続け!


以上、人間でした。

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