【コラム】古畑任三郎の居住地|古畑任三郎大事典
古畑任三郎が京王線の分倍河原(府中市)に住んでいることは 「VSクイズ王」(唐沢寿明の回) で明らかになっているが、その前は世田谷区に住んでいたのではという説が『古畑任三郎の研究』なる本に書いてある。しかしこの説には個人的には賛同しかねる。
同書には、「しゃべりすぎた男」(明石家さんまの回)で古畑が世田谷区に住んでいることがわかると書いてあるのだが、これはおそらく被害者の家を見に行くために小清水の車に古畑が同乗しているシーンを手がかりにしているのだと思われる。
確かにこの場面の背景の歩道橋に「世田谷区大蔵」と書いてあり(起訴状にも被害者は同区在住と記載)、古畑も「このまま行くと私の家」と言っていることから、同区在住と推測はされる。しかし問題はこの発言内容が真実である保証がないということである。
以前もTwitter上で触れたが、古畑の発言は、こと犯人に対してのものについてはでたらめである可能性が高いので、この発言の真実性も疑わしい。更に細かいことを言えば、大蔵地区は世田谷区のほぼ西端であり、ちょっと進めば隣の狛江市に突入するのだ。
だから、仮に古畑の発言が真実だとしても彼の当時の居住地が世田谷区だと断定はできず、その先の狛江市かもしれないのだ。そして更に(かなり)進めば分倍河原にも達する。したがって、古畑が世田谷区に住んでいたという説は信憑性に欠けると思うのだ。
ちなみにこの場面で古畑は「さっきの道右に入るんでした」と言っているが、あの辺りで右に入ると多くの有名人が住んでいる高級住宅街世田谷区成城。田村正和の豪邸も成城にあるらしい。単にそういうネタだったのかも・・・しれない。
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