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社内飲み会の世代間ギャップ。そして、SNSからの偏ったアプローチ。

この記事。書いてるうちにどんどん思考が広がっていって、最後はガザ紛争まで到達。散文のようになってしまいましたが。


もうそんなに目新しくない現象らしいけど、スゴイやりとりを見た。

私と同じ世代で、大手証券会社に勤めていた友人に聞いてみた。

30歳前後に法人営業部にいた時には、顧客接待予定がない法人マンは、部会といって某しゃぶしゃぶ店に強制する部長がいました。三年間仕えて一週間に4回しゃぶしゃぶ食べたこともあります。食事中は部長の厳しい説教です。みんなそれが嫌で自腹でも顧客と食事してました。ある意味時間外の営業強制、そんな昭和な会社員生活だったので上司飲みはほぼ断りませんでした。でも自分が部長になったら部会に来ない部下については何も気にしてなかった。アウトプットするパフォーマンスしかみてなかったからね。

たぶん「あなたと飲むよりゲームするほうが楽しい」と言われても「そりゃそうだ」と思うのは、自分も参加はしたけど上司とのプライベートな交流は嫌いだったからだと思う。ただし、「あなたと過ごす時間が嫌いだ」とはっきり言う人は会社社会というか、どんな社会でも生きづらいだろうね。

上手に生きるというと、迎合とか忖度とか妥協的な生き方と考えがちだけど、生存能力とか生活力とかいう基本的な能力の問題だと思う。原始時代に群れの長に「あなたと過ごす時間が嫌だ」なんて言ったら、共同体追われて死が待つのみだよね、現代社会でそれを言いきっても生きられる共同体があるのは、ある意味人間の進化の結果だと思う。

すごい時代だった。

わたしの返事。

このビデオ最初にみたとき、どっちかっていうと社長のほうに気持ちが近かったんだよ、私。同時に、飲み会(のタイプにもよるけれど)に行きたくないという若者の気持ちもわかった。だけど、残業代を請求するのはおかしいと思ったし、だから残業代がでないのなら飲み会に行きたくない、行かないってのはアリだと思うわけ。ところが、この若者は「それで僕の評価が悪くなるのなら納得いかない」って言ってる。そして、社長は「そういう主張をすることで、君の立場が悪くなるよね」って言ってしまう(諭している)。

若者は残業代がでないのなら飲み会には行きたくないし、いく必要ないと思ってる、でいいと思うわけ。でもそれをどう評価されるかについての覚悟がない。ずるいよね。

社長は、そういうふうに考える若者を社員として使っていくにはどうしたらいいかって考える機会になってよかったはず。だから、ただ彼の評価を下げておしまい、にすべきじゃない。そこがわかってるかどうか。

あなたのいうように、会社という共同体のなかでどう行きていくかっていうそのバランスの取り方が、双方ともに下手なんだよ。これだけ溝があったら、どう埋めていくんだろうって思うよ。歩み寄って妥協点をみつけようとする会話じゃないよね。

週に4日しゃぶしゃぶにつきあわされたこともあった3年間とは。そういう経験をして、同じことを部下に仕返しみたいにしないところが、彼の良さ。そういうのを a bigger person っていうのである。そうやって悪い慣習は絶っていかないと、なにも変わらない。変わっていかない。

「この社長さんの返答は正論だと思う?」とあるが、問うべきことはそこじゃない。

社長と社員。社員が文句も言えなかった時代から、ここまではっきりと嫌だという時代になったらしい。が、お互いが思っていることをここまではっきりと口にして、これだけの溝があるとわかったあとは、どうしたんだろう。

これだから今の若い者は、で片付けるべきことじゃない。だって、そういう若者を使っていかなきゃいけないんだから。よくぞ言ったと思うと同時に、主張だけに終わっていて、だからこうしませんかという建設的なことを言うところまで達してないところが惜しい。文句だけに終わるのは、若い証拠。

同時に、そこは会社側の社長が、同じ土俵でまるで跳ね返すような反応しかしていないのも惜しい。まぁびっくりしたんだろうね。そんなこと言われるなんて想像もしてなかったはずだから。

きっと今50代のわたしの下の世代、バブルが終わった流れの中で、今の40代30代が、週4回しゃぶしゃぶ食べさせられる社風を少しでも変えようとしなかったから、今の20代が一体どこからこんな世代が生まれたのか、って思うような言動をしている、と見えるんじゃないだろうか。

誤解のないように。30代40代に責任をなすりつける意図はない。ただ、あまりにもギャップがありすぎて、突然変化みたいな印象があるから、その途中の移行時期はなかったのかと思うわけである。子育てにまみれてて日本の状況に目を向けてなかったわたしが知らないだけかもしれない。


Xだけじゃなくて、今やフェイスブックまで reel が大きな顔をしていて、通知はスキやコメントの通知じゃなくて、ほとんどは広告もどき。

YouTube を見ながら運動するので、feed にいろいろでてくる。「日本の高校生 Marching Band すごいぞ」みたいなのを見たら、コレも観て、と言わんばかりになぜか皇室関係のビデオに誘われ、雅子様さすがみたいなのから愛子様の笑顔素敵ビデオが連続して登場し、辻井伸之のラ・カンパネラを観たら、コレも観て、と世界のコンサートホールで絶賛されてる辻井伸之ビデオに誘われ、シルバー世代のグレイヘアのケアやお化粧、ヘアクリップの広告をクリックしたら、コレ買って、と似たような商品の広告に続々誘われる。リュウジのマック試食、モス試食品評はモチロンのこと。モス、食べたい。

石丸市長のクリップを一度だけ見たら、市議会での山根温子議員と山本優議員を相手にした市長の質疑応答。議長がいる意味あるのかよという感想も含めて、あまりのバカバカしさと市長の時間のムダ度の凄まじさに呆れ、こんなことに税金が使われているのかと思いながら、1時間近く最後まで観てしまったよ。

追いまわされている

それって、どうよ?!
興味を示したトピックに限られてそればっかり見るように誘導されているって、どうよ?!

商品ならまだわかる。でも、ある特定の政治的視点のものだけに追いまわされるってどうよ?!

ただ。このふたつは、観て良かったと思った。

でも。こういうのもきっと私が何を見ているかのデータが勝手に分析されて流れてきてるわけで、それと同じことが、私と考え方がまるで正反対の人にも起こっている。世界中で二極化が拡大し続けるのは当然だ。

マーケティングMBAを取ったわたしには、こんなふうにデータが収集されてそれをここまで効率的に使えるなんて、データを利用する側には夢のような環境だろうと、思う。

ChatGPTのフル活動をこわごわ待つどころか、もうすでに「AI の寸前」みたいなのに、私達は翻弄されている。


私は毎日 BBC World News Podcast を聞いて、世界の時事ニュースを追いかけている。例えば Israel - Hamas 紛争について、 BBC はもちろんパレスチナ民寄り(Hamas ではなく)であることはわかる。が、イスラエル関係者に対しても軍関係から一般市民にわたるまで広くインタビューしている。

双方の言い分を聞いている私は、どっちの味方と白黒つけられない。

ある日突然テロリストが国境を越えてきて、自国民を殺害し、レイプし、誘拐したんだよ?Gaza に救援物資が十分に届いてない事実は紛れもなくあるとしても、それがどっちのせいか何が理由か、それぞれがそれぞれの主張をしている以上、何がどう正確でどう判断できるのか、わからない。

だから。アメリカの大学生の抗議運動は、反イスラエルではなくパレスチナ支援という名目だったのだ。それを反ユダヤ主義だと反発し、ここぞとばかりに煽る連中が大学キャンパスを荒らし、コロナ禍で高校の卒業式がキャンセルされた学年が、また大学の卒業式もキャンセルされるような事態になりつつある。

だけど。al Jazeera の活動を停止させたのはおかしい。
さらに。ネタンヤフの政治的立場もある。

が。主張と抗議ばかりで、解決策が提示されない。

こういう時代に、どういう形の話し合いをしたら妥協点を見つけていくことができるんだろう。そんなふうに思ってしまう場面は、世界中で、そして身近にですら、いくらでも展開している。

ムスメに言われてドキッとしたこと。

「ママはさ、自分の言い分を主張して、相手に ”You are right." って言ってもらおうとしてるじゃん。でも相手をそこまで説得できるかどうかなんて、わからないし、できないことのほうが多いよね」

いや、ほんとに。おっしゃるとおり。😔


ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。