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「小説家になろう」で泣ける(泣いた)作品まとめ

「小説家になろう」の作品の中から、ウルっときた作品から鼻水垂らしながらボロ泣きした作品までを個人的にピックアップしてご紹介します。


1.『無職転生』

https://ncode.syosetu.com/n9669bk/

 34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうやら異世界に転生したらしい。
 彼は誓う、今度こそ本気だして後悔しない人生を送ると。

泣いた度:
★★★(ウルっときた)

いきなりドメジャーなの来ましたねはい。

 まあ聞いてくださいよ。ぼくが推したい泣けるポイントは主人公のルーデウスくんと、ルーデウスのお父さんパウロとの関係性ですね。

 日本人だった主人公は異世界の赤ん坊に転生するんですけど、転生前の年齢を加算すればまだ若い父親よりも歳上になっちゃうわけです。

 ただ、前世は引きこもりのニートであった主人公の社会経験の無さを差っ引くとまあ絶妙な関係性っていうか、お互いにここはすげえな、でもここは俺のほうがすごい、みたいに内心思い合ってるっていうか。悪友みたいな。
 ふたりとも人間性でいえばとてもできた人物とは言えないんですけど、その生々しさもまたいいんですよね。

 とはいえ転生者だなんて知らないパウロからしてみればルーデウスだって確かに息子なんですよね。それにようやく気づく場面はさすがにちょっとうるっと来ました。
 ずっとランキング1位に居座っていた作品だけあってかなり読ませる作品です。未読の方は今更って思わずに読んでみてはどうでしょうか。


2.『転生!異世界より愛を込めて』

https://ncode.syosetu.com/n9475bv/

世界は俺中心に廻っている、そんなふうに考えてた時期が俺にもありました。えぇ、そんなことはないんです。世界は金で勝手にクルクルやってるみたいでして、それはもう俺の意思なんて関係なく、日々飽きもせず大回転ですよ。ふとそれに気づき始めたのは高2の夏でして、いくら待っても美少女は降ってこない、どこぞやの組織に拉致されない、授業中にテロリストやってこない、もう俺なんで生きてるんだろう、某涼宮さんじゃないんですけどね、自分の小ささというか現実とかいう糞みたいな物を受け止めざるを得ないなぁなんてそんな悟りを開き始めてた時期だったのですが、俺は勘違いしてたんですね。そういう何かしらのチャンスっていうかオポテュニティ?そういうものがあっちから訪れる訳がないということに気付くんです。ああ、なぜもっと早く気づかなかったんだろう、だけどそれに気づいた俺が歓喜してる暇なんてない。すぐさま行動に移しましたとも。そしたらね、死んじゃいました(笑)   俺、転生。

泣いた度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(顔面ゲル化スライム)

 作者の弁当箱先生はほんとうにキャラクターを魅力的に動かすのがうまくて、書かれてる作品はぜんぶ超絶面白いんですけど、ほぼぜんぶエタるんですよね……。

 しかし安心してください! この「転生!」は珍しく(大失礼)一応完結しました。なお完結後に始まった第二部は21年6月現在途中で止まってます(小声)。

 出だしからコメディ全開なんですけど終盤からの怒涛の展開にはマジで感情がバグらされます。読め。泣け。


3.『玉葱とクラリオン』

https://ncode.syosetu.com/n0632db/


 ソシャゲで遊んでたら異世界に迷い込んでいた青年、但馬波留。剣と魔法が支配するゲームみたいな世界に困惑しつつも、現代人の知識を頼りに立身出世しようと目論むが……そこはかつて勇者が君臨していた内政チート国家だった。
 空腹は満たされ清潔な衣服を纏う人々。経済的に町は潤い鉄筋コンクリートの家が建ち並ぶ。生半可な知識は通用せず、ろくな職にもつけず埋没する彼は、生き残りをかけた起死回生の策に打って出た。
「他ならぬあなただけに、特別なお話があるんです。いえいえ、怪しくなんかありません。私の故郷ではねずみ講と言うのですが……」
 これは詐欺師と蔑まれ、後にソープ王と呼ばれた男の異世界サクセスストーリー。

泣いた度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(海)

 日頃ぼくのなろう作品紹介文の類をご覧いただいている方からすれば「何回目だよ」「何回紹介するんだよ」って思われるかもしれませんけど何回でも紹介します!

 もうね、何回泣いたかわかんないくらい泣きました。涙腺刺激ポイントがひとつだけじゃなく何箇所もあり、なんなら何気ない日常回でも唐突にボロボロ泣けたりしました(感情がバグってた)。

 勝手な印象ですが、ザ・転生チートみたいな作品よりも『セブンス』とか『五つの塔の頂へ』とか『ラピスの心臓』とか好きな人はハマると思います。

 結構な有名作なのでファンタジーとかNAISEIものとか戦記とかSFとかって色んな人から紹介されてますしぼくもしてますが、「泣ける作品」として推したいですね。読め。未書籍化作品なのでWEBでしか読めないよ!


4.『俺の考えた最強のギャルゲーだったらこんなことにはならなかったのに!』

https://ncode.syosetu.com/n4805br/

春休みが過ぎ、学年が一つ上がる。何かが芽生え、変わりそうな季節。高校2年生の石高禄助は、幼馴染であり腐れ縁な優人と共に、女っ気のない気楽だが何だかちょっと情けない学園生活を送っていた。妙に突っかかってくる転校生。アルバイト先の店長。屋上で出会った先輩。皆に親しまれる生徒会長。ちょっと不良な同級生。変てこな部活の変てこな後輩。彼女らと出会い、禄助は何も変わらない平凡な日常が、少しずつ変わっていくような、そんな気がしていた……。以上が建前です。パロディとお下品なネタがいっぱいです。どこまで許されるのでしょうか。好きなように書き殴っています。ご注意ください。

泣いた度:
★★★★★★★(勝手に泣けた)

 この作品ほんとうに大好きなんですよね。ヒロインたちのキャラが立ってるし会話も活き活きしてて読んでてすごく楽しい。
 あとそう感じさせないところがすごいんですけど、ノベルゲーっていうか恋愛ADV(アドベンチャーゲーム)をやったことのある人ならストーリーの緻密さがわかると思います。

 読み終わったときにはまるで架空の高校生活から卒業したような、まさに胸にポッカリと穴が空いたような感覚を覚えます。それでいてエピローグの「トナリアウセカイ(THE END)」ね、ここ読んで勝手にポロポロ泣いちゃいましたからね。ああ、俺の高校生活(妄想)ももう終わりかあ。でも……良かった。ってなりますからね。なんのことだかわかんないと思いますがエピローグの「トナリアウセカイ(THE END)」まで読めばわかります。6……字だから、うん、一日あれば読める。エピローグの「トナリアウセカイ(THE END)」まで読め!


泣けるなろう小説 まとめ

 はいまとめです。「たったよっつ?」って自分でも思うんですけどパッと思い出せないんですよね。『24時間戦う人たち』とかほかにもあったと思うんですけど、具体的なエピソード思い出せないので思い出せたら追記していこうと思います。

 そうそう、思い出そうと思って「なろう 泣ける」とか「なろう 号泣」とか調べてみてもぜんっぜん記事とかまとめが無いんですよね。ブロガーの方は狙い目のキーワードだと思います。でもちゃんと自分で読んで泣けたやつお薦めしろよ約束だぞ。

 さてこうして見返すと自分がコメディベースでシリアスブチ込んでくるタイプの作品に弱いってことがわかりました。

 最初から暗くてシリアスなものより、その落差に感情が耐えられずに涙腺決壊って感じです(いま思ったんですけど涙腺決壊って血界戦線っぽくないですか?)(なんの話?)

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