テレビ日記

「凪のお暇」9話は、理解されにくい毒親問題を広く世間に提示してくれた神回だった。

■凪のお暇・第9話(関東10.3、関西13.0、名古屋10.7)※TBS系

<あらすじ>
突然上京してきた 凪 (黒木華) の母・夕 (片平なぎさ) に、凪の婚約者と言ってしまった 慎二 (高橋一生)。その流れであれよあれよという間に、大島家と我聞家の両家顔合わせをすることになってしまい、今さら本当のことを言えない状況に。あとに引けなくなった2人は…。

一方で、アパートの共有スペースで、龍子 (市川実日子)、緑 (三田佳子)、みすず (吉田羊)、うらら (白鳥玉季) から凪と結婚したいためにわざと嘘をついたのではないかと疑われる慎二。ゴン (中村倫也) は凪と慎二の姿を見て、今までに感じた事がない憤りを感じていた。
お暇が終了し、ゴンの部屋を去ろうとする慎二に、ゴンはある言葉を投げかける。そして…

先週の凪のお暇8話の感想は、
凪の毒母との関係をどうするのか、それが気がかりだと締めました。

巷では、凪・慎二・ゴンの恋模様に注目する派閥と
凪と慎二の毒母、機能不全家族っぷりに注目する派閥に分かれていますが
私はやはり後者です。

もちろんどっちを選ぶんや!というもの気になりますが、
凪と慎二がこじれてしまった原因の、根底にあるのが
「家族との関わり方が上手くいかなかったこと」だと思うので
そちらがより重要なポイントだと思ってしまいます。

さて、そんな9話、
凪はちゃんと正直な気持ちを伝えてくれました!!
よかった……!

凪母から吐かれる
「(天然パーマの髪を見て)どうしてそれで来たの、みっともない」
「~しなさいって言ったわよね」

慎二母から吐かれる
「凪さん、会社もう辞められてますよね。いまはスナックで水商売?」
「お母さん、恥ずかしくて死んじゃいたい」

というセリフたちの身勝手なこと。

自分本位で、上から目線で、支配的で、差別的で、支配的です。

この回を見てもらえれば、
「親も人間なんだし許してやりなよ…」
なんていう人がかなり減るんじゃないでしょうか。

それくらい描き方が強烈で、辛いものがあります。
よかったらTVerで見てくださいね、マジで。

人の親である方に「毒親が!!!!」という話をするのは気が引けますが
「まともな親」を責めているわけではありませんので、ご理解くだされば幸いです。。。
社会問題のひとつとしても知ってほしいお話です。

私は同じ毒親育ちでも、自由奔放な慎二の兄・慎一タイプなので
「息ができないほど苦しい…」とはなりませんでしたが
ああなるのがわりと普通。それくらい罪深いもの。

こういう外からわかりにくいタイプの虐待がこんな風に描かれて、
(最終回どうなるかわかりませんが)
子が親に対して「決別」するような拒絶の意思表示までしたのは
マジに「そういう時代」になってきたということだと思いました。

※毒親には複数のタイプがありまして、ネグレクトや身体的虐待以外にも「わかりにくい毒親」というのがたくさん存在します。

最終回、予告では
「凪は慎二とゴン、どちらを選ぶのか?!」
「お暇生活の結末とは?!」

ということしか明かされていません。

恋のお話がメインになるとは思いますが、
凪も慎二もまだ実家と決着つけられたわけではないので
これは原作も追わなきゃいけなくなりそうです。

とりあえず、3日後の最終回、震えて待ちましょう!

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