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【今日は何の日】1月21日 ウラジーミル・レーニンの命日

こんにちは、ニコライです。今回はまたまたサボってしまっていた【今日は何の日】です。

1924年1月21日、ソ連建国の父であるウラジーミル・レーニンが亡くなりました。レーニンは1918年に暗殺未遂に遭い重傷を負い、その後遺症からたびたび発作を起こしており、亡くなる前年には半身不随となって政治の表の舞台からはすでに姿を消していました。レーニンの死後、共産党内では後継者を巡る権力闘争を起き、レーニンに匹敵する能力と威信を持っていたトロツキーが破れ、スターリンが台頭することになります。かつては「レーニン時代のソ連は良い体制だったが、スターリンが権力を握ってから悪くなった」というような意見が主流でしたが、食糧の強制徴発や秘密警察といったスターリン時代の弾圧システムはレーニンの存命中に築かれたものであり、仮にレーニンが長生きしたとしても、史実とあまり変わらない体制になったのではないでしょうか。

レーニンの遺体は防腐処理が施され、モスクワの赤の広場にあるレーニン廟に展示されました。現在でもその姿を拝むことができますが、最近の世論調査では残置を望むロシア人は3割程度で、撤去して埋葬すべきと答えた人は半数以上に上るそうです。レーニンももはや過去の人となりつつあり、記憶の風化は今後一層進むだろうと思われます。


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