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琉球古典芸能コンクールとチョコレート

来週から沖縄県那覇市にある琉球新報ホールにて第56回琉球古典芸能コンクールが始まる。
私は昨年の同コンクールにおいて歌三線で新人賞に出場し合格した。
本番当日まで気が休まらない。練習してきた自分の努力を疑ったり、練習不足を後悔したり、脳みそは目まぐるしく働いてしまう。
極めつけはコロナ禍の開催と言うおまけ付き。
緊張の渦は絶対に落ち着かないのである。

一年経った今だから言えることだが、あれほど美しい光のステージを5分近く独り占めにできる贅沢は他にない。必死に歌い終わった次の瞬間、包み込む空気は穏やかに澄む。この上ない幸福感が帯で引き締まった体からジワジワとにじむのだ。
この感覚は今でも忘れない。
今でも課題曲の「稲まづん節」を歌う時には輪をかけて強く感じるのである。
一種の中毒とでも言えようか、またあの景色を見たくなる。

一つアドバイスするのであれば、それはチョコレートを買って会場入りすると言うことである。
私は本番当日に会場近くのコンビニでストレスに効果があるというチョコレートを買った。
無論、食べる余裕などないが頭の栄養になりそうな甘いチョコレートが程よいお守りとして役立ったと信じている。
買う際の注意点として、パッケージの中でドロドロに溶けてしまっても被害のないチャック付きの商品を推奨します。

家に帰って冷蔵庫でキンキンに冷やし、合格発表を見ながら食べる大きなチョコレートのかたまりは格別においしい。

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