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アラサーの双子が語る、たったひとりの"あなた"の話

姉と私。ふたりとも27歳。つまり双子。
双子って、どんな感じ?とよく聞かれる。


生まれ育った環境は同じ。でも全く違う人間。
"おなじ" だけど "ちがう"。
双子っていう特殊な関係は、私に大事な気づきを与えてくれた。

今日はアラサーの双子が伝えたい、
「たったひとりのあなた」の話。


私たちの27年。

小学校卒業まではずっと「お揃い」。
今よりも顔は似てたし、服はいつも一緒。
姉とおなじ。それが嬉しかった。


中学受験真っ盛りの頃は「ライバル」。
絶対に姉には負けたくない!
そんな思いにメラメラ。
…してたのは私だけだったかもしれない。笑

中学〜大学生、「枝分かれ」。
部活やサークル、日々の行動範囲は全く別。
お互い違う経験をして、違う人間になっていく。

同じだった樹が枝わかれを始めた瞬間、
ちょっぴり寂しくなった。
私には苦手なことも、姉はスイスイ。
もう「お揃い」じゃない。

仲はいい。でもどんどん違う人間になっていった。
相手越しに自分を見ると、足りないところが気になった。あーいいなぁ。相手を見てうらやんだり、やっかんだりした。




そうして長い時間をかけて、私たちは気づいた。
「私は私で、あなたじゃない。」
枝分かれなんてもんじゃなく、全員が思いっきり「根っこからちがう」ということ。
おなじ瞬間に生まれ、おなじ境遇で育った双子ですらびっくりするくらい違う。



だから、
他人と比べちゃってしょんぼりした人。
理解し合えなくてがっかりした人がもしいたら。


誰かと自分の差に一喜一憂しないで。
むしろ、自分らしさを楽しまなきゃね。



私たちは今、ますます違う方向へ。
自分らしさの追求に夢中だ。


私は新しい地を求めて転職した。仕事の帰り道にラジオを聴くのが好き。
気に入った町に住み、たまにご近所さんと美味しいものを分け合ってほっこり。韓国語の勉強を趣味で始めた。将来は村長になりたい。人ともっと繋がりたい。

姉はサウナ巡りにはまっている。本や漫画、映画も詳しいエンタメ好き。
派手なデザインの古着をなぜかさらりと着こなす。計画性なんて知らん、楽しそうなので横浜から大阪に引っ越すことに決めたらしい。


そんなわけで自由にやっている。
他とのコントラストがあってこそ、自分の生き方を鮮やかに楽しめると思う。


たったひとりのあなた。

変わらなくていいし、比べなくていいと思う。
あなた全開で、やっちゃおう。










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