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【読んだ】文系の私に超わかりやすく数学を教えてください

おすすめ度 ★★☆☆☆

随分前に読んで、記録つけるの忘れてた。
東大の数学の先生に中学数学を教えてもらう、というコンセプトの本。

私も超文系で、数学苦手なので楽しみにしていた。
来年中学生になる息子に、数学の質問をされたらちゃんと説明できるようにしておきたいし!


むずいもんはむずい

しかし、うん…微妙。タイトルが大げさなので、予想はしてたけど、やっぱり肝になるところは難しい。
難しいところは「そこは数学のルールで、そういうもんです」と端折られてるし、xとかyの代わりに謎に□とか△とか使うせいで余計にわかりにくい。
いや、しかたない。
2次方程式の解き方なんて、流し読みでわかるわけなくて、実際に手を動かして解いてみないと腑に落ちないんだよな。
これを左辺から右辺に移行して〜とか、読んでるだけじゃ「ふーん」で終わる。

ただ、これを対面で(もしくはYoutubeでも)解いているところを見れば、わかりやすさ倍増すると思う。説明としてはとても良い。流し読みするやつが悪い←

数学なんて意味あるのかよ、と聞かれたら

序章で、数学とはどんな学問かという話がある。

数学が苦手な人は「数学の意味がわからない」さらに「何がゴールなのかわからないまま授業が淡々と進む」ことが高いハードルになっている

これにはすごく合点がいった。なんかよくわからないままに、公式をたくさん覚えて、当てはめてひたすら解いていく。一体何をさせられてるんだろう…?と思いながら点数を取るために勉強していた。

本には、そもそも数学とは「代数」「解析」「幾何」に分かれていることや、それぞれの起源が書いてあり、面白かった。
「数学なんて何の意味があるんだよ〜!」と子供が言い始めたらドヤ顔で教えてやろう。
さわりだけ書くと

数字は、「誰が聞いても同じ情報」に伝えるために生まれた。
カーナビが「もうちょっとで右に曲がります」といったり
洋服のサイズに「ちょっと大きめ」と書かれてたり
家を作るときに「柱はAさんの身長よりちょっと長め」では困る。
数学は客観性と再現性を担保してくれるものなんだ。

そっかー。日常に数学って溢れてるんだな。
料理をするときレシピサイトの量は4人分だから3人前にするなら…って考えるのなんかも数学か。そうかそうか。


総じて、中学数学をひと通り終えた大人が読むなら、なるほどねーくらいには読める本だと思う。
大枠として数学の大事さを理解できるので、子どもがゴチャゴチャ言ってきた時のアドバイスとしても有効だ。

細かいところは、本としての限界があると感じたが、それも想定内。
子どもがいずれ中学数学に躓いたら、読ませてみてもいいかも?

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