【読書記録】頭痛肩こり樋口一葉
おすすめ度 ★★★★☆
これまた図書室の司書さんに教えてもらった本。
古い作家の本おもしろいよね〜的な話から「井上ひさしはどうですか?」と聞かれた。
井上ひさし、聞いたことあるけど読んだことない。
なんなら、やなせたかしと区別ついてなかった。我ながら突っ込みたい。
「頭痛肩こり樋口一葉」ってタイトルが気になりすぎる。
古い本で廃版なので、図書館で借りたら、懐かしの図書カードが挟まってた。昭和59年…!
読み慣れていない戯曲だから、どうかなと思ったけど一気読みしてしまった。
読みやすいし、わかりやすい。そしてめっちゃ面白い。
樋口一葉の家族や友人と、とあるお化けのお話なんだけど、歴史のことは何も知らなくても面白い。
ハラハラしつつ、たまにドロドロ、背中がヒンヤリする展開もありつつ、くだらなさが端々にあって笑ってしまう。
特に後半は盛り上がる。演劇で見てもきっと面白いんだろうな。
そう思って調べたら何度も再演されているらしい。
一葉(夏子)役は小泉今日子さんや永作博美さん、お化けの花蛍は若村麻由美さんだと。似合う似合う〜絶対面白いやつ。
ネタバレを避けるため詳しくは書かないけど、特に花蛍が怨みを話すために化けて出たのに、怨みを果たせない理由がよかった。
何事も繋がっていて、縁故は切り離せないみたいな話。
難しくはなくて笑っちゃう書き方なんだけど。
巻末に、ほかの本の紹介もあってタイトルがどれも秀逸。
「吾輩は漱石である」「空き缶ユートピア」うーーん、面白そう。
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