マガジンのカバー画像

内容公開中!『「文章術のベストセラー100冊」のポイント~』

8
文章には、書き手の個性が強く出ることもあって、書く技術は職人的なものだと思われがちです。ですが実際は、小説家たちの個性的な文章ですら、「共通のノウハウ」が多くあります! 学校で… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

【文章術本】ご案内&もくじ

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』が2021年1月に発売されました。文章術をテーマに書かれた100冊の名著を、プロのライターが分析し、本当に押さえておくべき重要なルールを40にまとめています。 noteでは、その前書きと、40のルールの中から5つを公開していますので、のぞいてみてください ※目次に(全文)と表記のある記事は、記事の全文を読むことができます はじめに(全文) 発表! 「文章の書き方」大事な順ランキング ベスト40! Pa

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。/日経の本ラジオ#Voicy

「スキル」をテーマにした第3弾は、 「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 です。 学校では教えてくれない、文章のプロたちの「共通のノウハウ」で、 ビジネス文書・メールやチャット・ブログやSNS、論述・論文の上手な書き方、そしてコミュニケーションスキルが身につけられる本です。 ゲストは、著者の藤吉豊さん、小川真理子さん、編集の宮本沙織(みやもとさおり)さんです。 #8 書き方のコツをまとめてみた #9 文章力、おさえるべきポイント #10 文章

【文章術本】はじめに

【00】はじめに 本書は、文章術の名著「100冊」のエッセンスを1冊にまとめたものです。 「一流のライター(コピーライター)、作家、ジャーナリストの多くが身につけている書き方のコツを1冊にまとめてみよう」 「『文章のコツ』として、多くのプロが大切にしているルールから順に、身につけてもらおう」 というコンセプトに従っています。 文章には書き手の個性が強く出ることもあって、書く技術は職人的なものだと思われがちです。ですが実際は、小説家たちの個性的な文章ですら、「共通のノウハウ」

【文章術本】【2位】 伝わる文章には「型」がある

文章のプロの共通ノウハウの2つめは、「文章を『型』に当てはめる」です。「型」とは、「文章の流れを示すパターン」のことです。 スタイル、フレームワーク、フォーマット、テンプレートなど呼び方に違いはあるものの、文章のプロの多くが「型」の大切さに言及していました(100冊中38冊)。 「型」を使うメリットは、次の6つに集約できます。 ◆「型」に当てはめる6つのメリット (1)どの内容を、どの順番で書けばいいのか迷わない。 (2)書くスピードが速くなる。 (3)文章の流れが良く

【文章術本】【7位】接続詞を「正しく」使う

【7位】接続詞を「正しく」使う 7位は、「接続詞を『正しく』使う」です。 接続詞とは、「文と文をつなぐ言葉」のことです。 接続詞を正しく使うと、前の文と後ろの文の関係性がはっきりするため、文意が理解しやすくなります。 『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』(明日香出版社)の著者、山口拓朗さんは、接続詞を「ウインカー」にたとえています。 「接続詞の役割は、ずばり『クルマのウインカー』です。適切なタイミングで正しくウインカーを出すことによって、読む人に文章の行く先をさり気なく教え

【文章術本】【19位】「は」と「が」を使い分ける

文章術の本で、文法で大切なこととして頻出しているのは、「助詞の『は』と『が』について」です。助詞は、文を書くときに、必ずといっていいほど使う品詞です。 「は」と「が」の使い方を間違えると、文章が途端にわかりにくくなります。逆にいえば、「は」と「が」の使い分けをマスターすれば、わかりやすい文章が書けるようになります。 国語学者の大野晋さんも、「日本語の文法のうち、大切と思うところの一つだけを取り上げます。それはハとガということです。(略)ここが分かると、日本語の文章がしっ

【文章術本】【29位】同じ主語が続くときは省略してみる

日本語は、主語を省略することができます。 主語とは、「何が」「誰が」などをあらわす言葉です(11位参照)。主語を省いてもいいのは、次の2つの場合です。 ◆主語を省いてもいい2つのケース (1)同じ主語が続くとき 日本語は、前後の関係から主語を察することができます。主語が同じ場合は、省略をしたほうが文章はすっきりします。 〇良い例 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。(

【文章術本】【21位】とりあえず、書き始める

「書く材料が見つからない」「考えが整理できていない」「やる気が出ない」といった理由から、なかなか書き始められないことがあります。そんなときは、どうしたらいいのでしょうか。 多くの先達は、次のようにアドバイスしています。 「とりあえず、書き始めろ」 「一行でもいい。『とにかく書く』ことです。『きょうも雨』でもいい。『久しぶりに牛丼を食べた』でもいい」(辰濃和男『文章のみがき方』/岩波書店) 「とにかく書くこと。はじめから終わりまで書こうとする必要はない」(ダン・S・ケ