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【文章術本】【7位】接続詞を「正しく」使う

【7位】接続詞を「正しく」使う

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7位は、「接続詞を『正しく』使う」です。
接続詞とは、「文と文をつなぐ言葉」のことです。
接続詞を正しく使うと、前の文と後ろの文の関係性がはっきりするため、文意が理解しやすくなります。
『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』(明日香出版社)の著者、山口拓朗さんは、接続詞を「ウインカー」にたとえています。
「接続詞の役割は、ずばり『クルマのウインカー』です。適切なタイミングで正しくウインカーを出すことによって、読む人に文章の行く先をさり気なく教えてあげることができます」
文章は、文と文がつながったものです。
「文A」と「文B」をつなげるとき、接続詞を入れることで、2つの文の関係性が明らかになります。

◆接続詞が示す2つの文の関係性
● AだからB……Aが原因となってBになった(順接)ことがわかる。
● AだけどB……Aから予想される結果とは「逆の結果」になった(逆接)ことがわかる。
● AまたはB……A以外にBという選択があることがわかる。

接続詞があると、読み手は「後ろに続く文(文章)の展開」を予測して読むことができます。
たとえば、「しかし」があると、
「前の文(文章)とは逆の内容になる」
ことがわかるので、読み取りの負担が軽くなります。

1 接続詞は「使いすぎ」も「使わなすぎ」もダメ

接続詞の重要性について説いていたのは、100冊中20冊でした。20冊の著者は、全員、「接続詞を正しく使うと文章がわかりやすくなる」との意見で一致していました。

◆接続詞を使ったほうがいい4つの理由
● 接続詞で文をつなぐことで、論理展開を意識しながら書くことができる。
● 接続詞を使ったほうが、論理が破綻しにくくなる。
● 書き慣れていない人は、接続詞を使わずに文をつなぐのが難しい。
● 接続詞のあとの文を強調できる。


『考える技術・書く技術』(講談社)の著者、板坂元さんは、全体をひとつづきの流れに見せ、段落がブツ切りになっている印象を与えないように、つなぎ言葉(=接続詞)を用いたほうがいいと主張しています。
「大事なことをくり返したり、『しかしながら』『ところで』『つぎに』『これに反して』『このように考えてくると』などというつなぎことばを用いて、全体のまとまりをつけ、話の流れを途中で切らないように、たえず配慮しなければならない」

一方で、接続詞を使う頻度については、意見が分かれています。「接続詞をもっと使うべき」と主張する著者もいれば、反対に、「接続詞はなるべく少なくすべき」とする著者もいました。

◆接続詞を少なくしたほうがいい3つの理由
● 文章がすっきりする。
● 接続詞が多いと、文章の勢いや流れをさえぎってしまう。
● 接続詞を使わなくても伝わるように書くことが、文章力向上のコツである。

20冊の内容を踏まえて、「接続詞」の使い方をルール化してみました。

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※本記事は『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』【7位】接続詞を「正しく」使う、からの抜粋です。
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