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受け取り方は十人十色

誰かが言ったことをどのように取るかは本当に千差万別。

関心のあるような答えが返ってきたとしても話のどの部分に賛同したかでその人のものの考え方まで見えてきます。

友達が「大きくなった庭の植木を短く切ってください」と植木屋さんに頼みました。

彼女は仕事があるので、留守の間にお願いしました。夕方、帰宅すると大きな木はすっかり根っこ近くまで切られていて、こんなかたちになってしまうとは想像もしなかったそうです。「まあすっきりして良かったかも。それにまたすぐ大きくなるんだから!」と彼女は納得したそうです。何の不満もありませんでした。

そのことを軽い気持ちで3人のともだちに話しました。一人は「そんな勝手に短くするなんて文句を言うべきよ!弁償してもらったら?」と声を荒げます。

もう一人は「よく留守中に頼んだね。私は怖くてそんなことできないわ」と言い、最後の一人は、「それでいくらかかったの?」

関心のポイントが全員違うのです。

これはそこらじゅうによくあるはなし⁈ですから、いろんな受け方があってもたいして問題になりませんが…。

人が一つのことを全員に同じように納得させるような話し方をするのは至難の業です。

ココを分かってほしいと話しても、聞く方は自分の感性で判断するのでおのずと違ってきます。しかしそれは遺憾しがたいことです。

数学ではないので答えがひとつとならない。

また婉曲的に話すと取る側にとっては何を言いたいのかわからず、勝手に解釈して納得してしまいます。

こんなことも日常ではよくあります。

スーパーのお豆腐やお揚げが入っている冷蔵ケースの横を通った友達が、ツルリンと転びました。床が濡れていたんですって。恥ずかしくてもなかなか起きられずにいると一人のご婦人だけが手を貸してくれたとか。それを聞いた同僚たちは、「スーパーに文句を言って、もし腰でも悪くしていたなら保証してもらわないと!」「怪我がなくてよかったね」「やっぱり人って冷たいもんよ。」

本人は「うまくこけてケガもなく良かったー」と。それに近くに店の人はおらず約束の時間に遅れそうだったのでその場を後にしたとか。

正解?はどれでしょう。どれもごもっともと言えなくもなく…。

女性は感情の動物と言われますが、答えの70%以上は自分の思いが加わるようです。良くも悪くも一つのことでいろんな思いが出てくるのは面白いものです。

またその時の自分の気持ちの安定度でも、口をついて出てくる意見や感想は違うものです。そんなこと言うつもりではなかったのに攻撃的な物言いであったり、平和な着地点に降りる言い方だったりと、こんなところにも気持ちのバロメーターはあらわれます。

今日もいい日にしましょう!





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