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冬の北陸旅行

冬の旅行に北陸がピッタリなのは、もちろん蟹!
美味しいものがいっぱいの北の町。温泉につかってたっぷり美味しい食事、
行く先々で増えるお土産の紙袋。ちょっと冷たい空気がかえってすがすがしくて…。

いつ来ても関西にはない風土に育まれた文化は魅力的です。
今回は越前の国、永平寺に行ってきました。

私にとってはとてつもなく続く階段は境内の中でも続きました。いつもなら敬遠して迂回となるところですが、その一段一段に誘われるように進んでいきました。そんな自分がちょっと不思議で信仰心?昨夜、食べ過ぎた償い?と答えの出ない行動はちいさな修行となりました。

七堂伽藍は僧侶の修行の場あちこちで見かける若い僧侶たちは静かで美しく、こちらまで背筋が伸びます。

果たして最後まで登り切れるものかと不安になりました。途中で引返す可能性の方が大きかった普段とは気持ちまで違ったのは本当です。

バスを降りたとたん凛とした修行の場は煩悩多き私を拒絶するかのようなたたずまいでしたが、階段を上るごと、心が洗われて、導かれるように山門に着き住職の青年に説明を聞き、「気を付けてお参りください。」の後押しがありました。

天まで届くようなまっすぐな木々の中。修行の場は至る所にあり、「修行僧の一日は生活とかけ離れたものではなくまさに日常生活そのままが修行です。」と若き僧侶は素足に履物で凛々しくも温和なまなざしで話されます。

雪景色が似合うであろうこの寺にその季節、また訪れたくなりました。

帰路の途中、さかな街では海産物。お正月用の蟹やいくらに群がる観光客にこれでもか!と言うほどのおまけをつけてもらってついついお財布のひもが緩む小一時間でした。

旅の余韻を抱いて神戸に着いた時はすっかり暗くなっていました。4時間ほどで行き来できる速さと、時が止まったままの永平寺のひと時が、不思議と重なり合って何とも心地いい気持ちを味わうことが出来た今回の旅行となりました。

夜には熱い日本茶に羽二重餅。子供たちが小さなころにほうばった白くて柔らかいお餅は今やきなこ、抹茶と種類も豊富。スマホの写真を早速娘に送りました。お正月までもつかなあ?


留守番のニケはいつも以上に歓迎してくれて家中どこに行くのもついてきます。

いつもはクールな彼女もちょっぴり寂しかったのでしょう。息子の部屋に何度も入って、いつにない散歩のおねだりで乗り気のない息子を連れだすのに成功したようです。

ニケへのお土産はありませんがいつもよりたっぷり撫でることで満足してくれたようです。

今日もいい日にしましょう!



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