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どこからか焼き芋の…

落ち葉を見て焼き芋を食べたくなったことはたびたびあります。

庭の落ち葉を集めるお手伝いをすると、焼き芋を作ってもらえました。当時サツマイモと言えば鳴門金時。今はたくさんの種類が出回っています。安寧芋、紅あずま、シルクスイート、そして紅はるか。それぞれに食感が違って楽しめます。

落ち葉に点火するのは父の役目。周りに気を付けて、新聞紙をあらかじめ入れておくと落ち葉が一時勢いよく燃えますが、しばらくするとくすぶってきます。もちろんあまり風のない日に限ります。

おいも投入!

できるまで小一時間かかりました。その間は従妹たちと遊んでお腹を空かせておきます。

何度も「まだー?」と聞くのは決まって従兄です。

細長いとがった枝でつついてスーッと刺せたら出来上がり!

それぞれが枝をもって探します。ここら辺にあったはず!お芋は動くはずはないのにいつもはずれ。

秋田犬のフジは何事かわからないまでも子供たちがわいわいと何やら探しているので周りを走ったり煙の細くたなびく落ち葉の山をお尻を上げて威嚇します。

決まって口をやけどするのも従兄。毎回同じ過ちを犯します。

おとなが「熱いよー」という声より早く口に入れるからです。

慌てて水を飲む姿は中学生ぐらいまで続きました。

あの時は祖父母も元気で1本のお芋を半分ずつ仲良く分けていましたっけ。

今や電子レンジでチン!手軽で後始末も簡単。いろんな品種改良された優れものを試す楽しみが増えました。

最近は「石焼き芋~」という車からの声も聞こえなくなってそれはスーパーの売り場から流れるようになりました。

またいろんなところでサツマイモ専門店の可愛いお店もできました。
あのサツマイモがケーキ屋さんのようなお店に並んでいて気楽にとはいかないお値段がついています。えらく昇格したものです。

それでもついつい買ってしまう弱い私です。

坂の多い町は雪が降ることはあまりありませんが、朝早くは道が凍結していることもあり、一度散歩中、一瞬で空を見るほどの転び方をしました。

コートで助かりましたが…。もうすぐそんな季節が来るのでしょう。

あの時はニケがまだ1歳ぐらいで小さく、引っ張たわけでもないのに飼い主がひとり  しりもちをついていました。

それからの年月もあっという間の8年。またそんな季節が近くづいています。楽しむ秋は本当に早く終わってしまうものですね。

買ってきたスーパーの焼き芋は遠い昔の出来事を思い出す間もなくあっという間に無くなってただ甘い香りが口が残るだけです。

今度話してみましょう。あの時の庭の(焼き芋)様子を。果たして孫は想像できるでしょうか?面白そうというのか今どきの子供です。「火はあぶないんだよ!」なんとなく顔が浮かびます。

今日もいい日にしましょう!







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