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仲人の仕事   おふくろの味

いくつになっても男性はお母さんの料理が大好きです。その家それぞれの味があって、我が家の○○は日本一!と自慢する男性の多いこと。

男性が喜ぶ家庭料理の一番人気は肉じゃが。これも地方によって違います。またお肉は牛肉、それとも豚肉?人参は入れる?入れない。味は濃い目、薄味?これで小一時間飲み会は盛り上がります。

卵焼きはだし巻き風?お砂糖は入れるの?それとも醤油であっさりと?

極めつけはお雑煮。関西風の白みそ仕立てか関東風の焼餅のお澄まし。

きりがないほどバリエーションが豊富な家庭の味です。

母親もお嫁に来た時は姑さんにうちの味として教わりました。しかしだんだんとDNAに刻み込まれている実家の味や自分の好みの味になってきて…。それを知らぬ間に馴らされている!男性はおふくろの味が進化しているのに気が付きません。

でもそれでいいんです。新しい家庭の味の誕生です。

楽しみながら相手を思って作る手料理はビタミン愛が詰まった何よりのごちそうです。

「おふくろの味」は男性にとっては永遠のノスタルジー。心の片隅に大事にしまっておいてください。

「夏より冬の方が思い出すおふくろの料理が多い気がする。」とは40歳の男性です。
話は日本の真ん中あたりでおもちの形が違うお雑煮に及びました。

暑い夕暮れ、冷たいビールで喉を潤しながらの熱いお雑煮の話。
これもざっくばらんな飲み会ということでしょう。

私の実家のお雑煮はお澄まし。こんがり焼いた丸餅と水菜、せいぜいかまぼこのシンプルなものでした。

嫁ぎ先のは白みそ仕立ての濃厚なクリームシチューなみ。人参、大根、さいの目に切った焼き豆腐。小芋に焼かない丸餅。

と真逆の汁ものでした。姑が亡くなり、その味がどれだけの完成度なのかは定かではありませんが、帰省した子供たちが「これこれ!」というあたりはそれなりに継承されているということでしょう。

亡き父親と一緒に食べた思い出のお雑煮として毎年「白みその!」は我が家の定番になっています。背景の思い出も「おふくろの味」になるのかもしれません。

ところが体調を崩した時のリクエストは「お母さんのすまし雑煮が食べたい!」と言うのです。それも季節に変わりなく…。

シメシメとはいいませんがこれは私の得意料理の一つ。ちゃんと「おふくろの味」の一つとしてインプットされているのは嬉しいことです。

あんなに料理が不得意な娘に孫たちは「ママのから揚げが一番好き!」と言ったとか。きっと技量より愛情のパワーが勝ったのかもしれません。
それこそ「おふくろの味!」と言えそうです。

結婚して家族が出来る。その真ん中には大切な家族を繋ぐ「おふくろの味」があります。
思い出せるということは今が幸せだからかもしれません。
そんな結婚生活も悪くはないと思いませんか?

今日もいい日にしましょう!


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