薬は苦手 ニケと歩けば
ニケは吠えない 噛まない、纏わりつかない、忠実で清潔好きと私にとって申し分ない家族の一員ですが手こずることが一つあります。
薬! 毎年蚊の出る時期にフィラリア対策で小さなサイコロサイズの肉味の薬を食べさせます。これだけはつらい思いをお互いしないためにも心を鬼にしてと…。そんなたいそうなことでもないのですが、彼女にとっては月一回の嬉しくないことと言えるでしょう。
ほとんどのワンちゃんがお代わりのお手をしてほしがるほどおいしい?そうですが、ニケは匂いを嗅いだだけでプイっと横を向きます。口に近づけると真一文字に口を閉じてのけぞります。細かく刻んでフードに入れると完食したように見えて器のヘリに…。合わせれば元の形になるくらい残っています。
大好きな犬用チーズに包んでとなりますが薬のにおいを察知して「食べたいけれど騙されませんよ!」とばかりぺろぺろ表面をなめるのみ。
次は魚肉ソーセージ。サイコロサイズにカットして、一つ目は何も入れないので喜んでのみこみます。次は薬入り。大成功!
「よしよし!」意外と簡単 とにんまりした途端、ころんと吐き出しました。
それならば口をこじ開けてという雰囲気を察知したのか急いで二階に逃亡します。そっと覗くとベットの隙間に頭だけ入れて隠れたつもり。ほぼ体の八割は見えてます。
このバトルは毎月1回、12月まで続きます。
そう簡単には薬を飲ませることができません。今までの柴は噂どうりお手をして喜んで食べましたが、ニケだけは…。
今は散歩の後のくつろぎタイムでねそべっていますが、きっとお腹がすいたらいつもの場所でお座り待機をするはずです。
今回はどんな作戦を練りましょうか。寝そべりながらも目だけは私を見つめています。ちょっとでも棚に手をやると「ほらやっぱりきたー!」と見破られました。そんなこともあろうと好きなささみ、用意しています。
最近は犬、猫などのペットも家族同然となり、健康のためのサプリ迄あります。保険のきかない治療費は馬鹿になりません。健康が何よりということはこんなところにも言えて、病気知らずは飼い主にとってもありがたいことです。
ペット産業はますます右肩上がりの業績らしく、子供が巣立った夫婦にとっては第二の子供。あれもこれもと。
友達が自分の子供にしていたように犬に歯磨き!それも双方楽しそうで…。
可愛い服を着せたり雨の日にはレインコート。犬の幼稚園もあり、送迎用のバスが迎えに来るとか。
私はとてつもなく犬が好きです。
しかしいくら長生きしてほしいと願っても人間の寿命と犬のそれはおのずと違います。知り合いは延命のために1ヶ月、酸素ボンベを付けた愛犬につきっきりでした。もう二度と飼いたくないそうです。
相棒であり癒しの塊ですが、そこは一線。超えてはいけない犬と人間の関係があってもよさそうです。
人間のエゴからくる異常な可愛がり方の一方それが彼らにとって幸せなのかどうかはわかりません。また不幸な犬猫もたくさんいます。
何が正解かは解りませんが、この子たちにとってストレスの少ない生活が一番幸せなように思います。
静かなのでひょいとニケを見ると大胆なへそ天で寝ています。
安心して寝ている姿を見せてくれるだけで十分。自然体の中で毎日を楽しんでほしいです。
今日もいい日にしましょう!
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