見出し画像

仲人の仕事 プライドと焦り

どんな人にもこだわりがあります。それをプライドと言っていいのかはわかりませんが、譲れないことを「プライドが許せません!」となります。生まれながらに豊かに育てられたことは両親に感謝することに他なりませんが、
それは本人を表すものではありません。

しかし、それが自分は人より優れている、自分は○○さんよりすべてにおいて勝っている!だから負けるわけにはいかない…。とどんどん筋道が逸れて行って、婚活なら、私に見合う人はこんな人!と自分でハードルを上げていきます。

悲しいかな、自分が決めたお見合い相手は一方通行です。

相手への条件や希望を上げて申し込んでもことごとく断られて、果ては見合う相手がいない!私の良さが分からない!と相手のせいにします。

その女性は40歳を過ぎて入会しました。もちろん立派な両親の元で育ったお嬢さんです。今まで見合う人に会わなかったそうで、その条件が、有名大学卒、年収は1000万円以上、年齢は10歳ぐらいは上でもいいが、職業は医師か会社経営者と書かれています。

面接でも何の疑いもなくその条件をさらりと言いました。彼女にとってはごく当たり前の事なのでしょう。
仲人は「そりゃー無理だわ」とは決して言いません。まずはそれで3か月。いろんな方と会いましょうと提案しました。

実に沢山の方から申し込みがありました。しかし彼女に連絡するとことごとくお断りのLINEが返ってきます。
幾つか上げていた彼女の条件をクリアーしている人はひとりもいませんでした。
お嬢さんらしいしとやかな写真に一目ぼれ!とコメントにあります。

男性は一切自分の職歴や学歴、収入など度外視です。
本当はそれが正解です。高嶺の花?かもしれない彼女に申し込む。断られるのを恐れぬ神経の持ち主と言ったら失礼ですが、それがなんだかいい!応援したくなります。

数か月たって、条件の見直しを提案しましたが「この条件が合わないならお見合いはしません。」となかなか手ごわい…。

両親は「年も年、もらってもらえるだけで良しとしなさい。でも年収の低い人は…。」と。娘を心配するのもよくわかります。

何人かと交際に入りましたが、結局合わずというか合わせることが出来ず、
強引に条件だけで組む相談所に移られました。

風の便りでは焦りもあって今度会った人ともう結婚してもいいやーとなっているとか!

それでよかったのかもしれません。先のことは分かりません。巡り巡って、現れたお見合いの相手が彼女の心を開いてくれる人、幸せと思える人生を教えてくれる人であってほしいと祈るばかりです。

結婚とは?と改めて考えさせられます。

今日は冷たい雨。今風邪を引くわけにはいきません。お正月には季節外れの台風⁈の襲来があります。何度も「行くからねー!」とはしゃいだ声で電話があります。

今日もいい日にしましょう!




この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,181件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?