#2 私がもう一生ダイエットはしないと決めた理由

現在20歳の女ですが、中学生から今まで様々なダイエットに挑戦しました。

糖質制限、1日のカロリー制限、ズボラでもできると紹介された在宅トレーニング、炭水化物ダイエット、置き換えダイエット・・・

情報源はインターネット、雑誌、テレビ、友達、様々です。

私は元々骨格が細身で、今でこそ自分が太っているなどとは微塵も思いませんが、つい今年に入るまでは何だかんだ体型維持に気を遣っていた気がします(外食の前後は必死に調整していましたし、冷静に考えると無理のあるダイエットもしたことがあります)。

しかし今年に入ってあることをきっかけにダイエットの連鎖から抜け出せたと実感したので今回は私がダイエットから卒業した話をします。

ちなみに本来dietという英語は、食事又は食生活を意味します。日本で俗に言うダイエット(diet)は食事制限や運動等によって体重を減らしたり体を作ったりすることを指すのですが、英語では食事や食生活そのものを指す言葉に近いです。つまり日本語のダイエットというのは、英語で言うならばdiet(食事・食生活)を改善することやその他諸々運動等を指し示します。

そのダイエットから卒業した理由ですが、ズバリ運動です。

運動かよ!って思いましたよね。違うんです。聞いてください。

私は生まれてこの方常にクラスビリを張るレベルの運動音痴です。

50m走は一番早く走れて8.9秒くらいでしたし、運動能力テストは下から数えた方が早いし、友達には笑われるし、体育の授業や体育祭は足を引っ張るだけの存在なので非常に億劫でした(周りは優しいから責めないでいてくれたのが更に申し訳なかったです)。

大学生になりそれまで義務であった体育の授業から解放された瞬間は、本当に本当にうれしかった。

反面元々運動できない私が運動しなくなったことによって体が更に衰え、たるんだ体に焦って食事制限のダイエットをして、更に衰え、、と負の連鎖に入り込んでしまいました。

普通の生活が出来ていたものの、この負の連鎖が断ち切れていなかったらかなり深刻なことになっていたと思います。


しかし2019年9月、転機が訪れます。

大学生になり体育の授業の義務がなくなった、と上述しましたが、一応私の通う大学では体育の授業を卒業までに取る必要があるんですね。

勿論高校までとは異なり、自分のペースで取り組めるので程々に楽な種目を適当にこなそうと思っていました。


そんな浅はかな私が選んだ程々に楽な種目が、ヨガでした。

ヨガって大人の女性が健康や美容のためにやるストレッチみたいなものだろうという認識でしたし、授業中に寝られる(正しくは瞑想・シャバ―サナというれっきとしたヨガのプロセスの1つです)と聞いていたので迷わずヨガの授業を取ることに。

転機といっても、ヨガの授業を取っているときはあまりヨガの楽しさは実感できず、「ヨガってこんなもんか。」程度でした。

その後2019年年末からまた運動不足生活習慣病まっしぐら省エネ生活に戻りました。


なんだかんだでヨガを再開したのは、今年の3月頃。

年末太りにさすがに焦り、1月末ごろからYoutubeを見ながら筋トレを始めましたが、極度の運動音痴・運動不足の私がいきなり筋トレをするのはビギナーレベルでも非常にエネルギーと神経を消費することでした。

それでも何となく続けていると体も若干締まってきて、達成感もあるのですが、「頑張らないとできない」レベルのことを続けることはやはり難しく、心が折れて2週間くらい殆どトレーニングをしない時期がありました。

その時いつもYoutubeで筋トレ動画を投稿していた人がヨガの動画を投稿していたのを見て、筋トレの気が進まなかったけどヨガくらいならできるだろう、とやってみることに。

そうしたら、以前よりヨガのポーズが綺麗にできるようになっていました

これは私がヨガをお休みしている間に覚醒していた…ということではなく、おそらく筋トレで身についた微々たる筋肉がヨガのポーズに役立てられたのでしょう。

運動初心者の私からすれば大きな達成感でした。練習(この場合は筋トレ)すれば、さらに運動(ヨガ)が上手にできるようになる。

単純ですが、それまで運動音痴コンプレックスに縛られていた私が初めて味わう運動の楽しさでした。

その後ヨガの練習にのめりこみ約半年毎日1時間程度(これは私が暇だからです)、続けることができています。


結論からいうと、ヨガを始めて4キロ体重が減りました。

ですが体重が減ったことよりも何よりも体が見違えました。

今まで体は痩せていますが体中ぷにぷにのふにふにで、体脂肪率もかなり高かったと思います(少なくとも20%台後半はありました)。

今は、足にはスクワットで体を支えられる筋肉が、腕には腕立てできるだけの筋肉が、お腹にはいっぱい食べても胃を支えることができる腹筋が、ちゃんとあります。

人生で初めてです。体に筋肉があると実感できるのは。

加えて無自覚でしたが、精神もかなり安定してきていると思います。

些細なことへのイライラがなくなったり、何より暴飲暴食はヨガを本格的に始めてから1度もしていません。

昔はお菓子の袋を一回開けると惰性ですべて食べつくしていましたが、少量で心が満足できるようになりました。


今までの食事制限型のダイエットは私に何も残しませんでした。

1時的な苦しみで1時的な喜びを得て、数値が減ったことを喜ぶだけでした。

体の美しさはなく、健康には程遠い。好きなもの、食べられないし。

もう一生今までのようなダイエットはしません。

いつかヨガはやめるかもしれませんが、そのときはまた違う運動を始めると思います。


余談ですがそもそも運動自体が始めから嫌いだったかと問われると、わからないんですよね。

個人戦である学習と違って、チーム制・2人組になることが多い運動は周りにレベルを合わせてもらうこともすごく辛くて、気が付いたら楽しめなくなってしまっていたのかもしれません。

世の中の運動嫌いには私と同じような方がたくさんいると思うので、少しでも運動嫌いダイエッターが新たな1歩を踏み出すことができれば同士としてとてもうれしいです。

ちなみに私のように極度の運動不足・運動嫌いの方は体のストレッチだけでも効果があると思います。

私はパワーヨガやホットヨガに近い少し息が上がるようなヨガも練習していますが、体が柔軟になったことによって以前より体が軽くなりました。


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