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別れの物語展 〜ノクティス王子の結婚式〜

FFのような巨大コンテンツはこういうことをしれっとやるから恐ろしい。ツイートを見逃していたら知らないままだった。場所は六本木。例の52階にある夜景が凄い会場。そこで王子とルーナ(婚約者)が結婚式をやるってんだから行くしかないだろう!

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どことなく、王都城を思わせる外観も雰囲気が出て良い。「別れの物語展」名前からして悲しすぎる。何でそんなタイトルかというと、劇中でふたりは結婚式を挙げられなかったからだ。ちなみに、今回FF15だけではなく、ほかのタイトルも「別れ」をテーマに合同で色んなことをやっている。死んだキャラクター、遺されたキャラクター、全てをまとめてこの展覧会は行われた。

会場に入ると早速、スタッフが謎のヘッドホンとスマホを渡してきた。事前にサイトを見ていたから知っていたのだけど、何回読んでも理解できなかったアレ。どんなのかざっくり説明すると…特殊なAR技術?を使って、歩いていると自動的にスマホ経由で会場内のガイド音声をキャッチしてくれるというもの。よく美術館にある音声ガイドのことだよね?と思いつつも謎すぎて、使いたい人だけ聞けば良いんだろうなくらいに思って油断していたら、がっつりスマホを首に、ヘッドホンを耳につけられたもんだから焦った。

そして画面を覗くといきなりアンケートが開始。名前とこれまでプレイしたシリーズを教えろと書いてある。今回は、ナンバリングのみの展示なので、ディシディアとかゼロ式とかのスピンオフ作品は無し。するとどうなるかというと、15個全部にチェック。どんだけFF好きなんだ…回答後、とても優しい女性の声で前説が始まった。そしてそのままいきなり黒っぽい部屋に通される。前説に耳を傾けていたら、いつのまにか10名くらいのグループになっていて、その人たちと次の部屋に入るまでじっと待つ事に…。

我々の前にいたグループが凄い大音量で映像を観てるっぽいものが音漏れしてて、次に、我々が入るのだなとわかった。スマホを確認すると、「あなたの属性は〈氷〉、これは氷のクリスタルです」と出ている。いよいよ、次なる部屋に突入。今度は白っぽくてだだっ広い四角い部屋だった。入ってすぐ右側の壁には、巨大なクリスタルが埋め込まれており、そのすぐ側の床を3つの色違いの光が照らしていた。

間も無くして、ヘッドホンから「それぞれの属性に分かれて光の上に集まってください」みたいな指示が来たので言われるがままに動く。ストーリーとしては、FFの世界に行く途中で、我々を襲ってくるバハムートを与えられたクリスタルの力(氷、火、雷の3つ)を使って戦い、追い払うというかんじ。みなさん、連れとはバラバラになって知らない人同士で固まった。壁いっぱいの映像とバハムートに向かって、手元のスマホを使ったシューティングゲームのようなものをやった。なぜか、私がいた氷属性チームはめちゃくちゃ頑張ってて(?!)かなり大ダメージを与えていたようにみえたんだけど、気のせいなのかな。これは頑張り度によってエフェクトが変わったりしてたのだろうか?よくわからない。

戦いが終わり、無事にFFの世界へ辿り着いた。偶然居合わせた人たちとはここで解散。音声ガイドが最後にこう囁いた。

「出会いがあれば、別れもあるのです。」

そういうことか!!「別れの物語」を実際に、そして短時間で体感させるための壮大な導入だったのだ。

内心、なんでこんなめんどくさいことを強要されなきゃいけないんだ!さっさと解放してくれ!!はやく展示物をみせろー!と思いながらやってたけど、まんまと乗せられて、じーんと来てしまった。笑

会場内の展示は、15作品の厳選された名シーンの音楽と映像と解説。発売当時のことや、どんな新しいことに挑戦した作品だったのかなどを音声ガイドが語るという流れ。厳密に言うと私は友達から借りたFF5から入った人間で、ちゃんと買ってプレイしたのはFF6、一番インパクトがあるのはやはりFF7で、その頃が一番好きだった。FF5も全体的なストーリーは記憶喪失だけど、世界観やキャラクターやジョブシステムなんかはすごく面白くてハマった。

FF5といえば大名曲「ビッグブリッヂの死闘」。

https://youtu.be/7DuUT15c8SE

敵だったギルガメッシュが主人公たちをかばって自爆するところは、今回の展示会で一番泣けた。FF7のエアリスの死とかも勿論展示はあったのだけど、それでもなくナナキのお父さんが実は村を守った英雄だったってエピソードでもなく、それらを差し置いて、これが一番泣けるなんて思わなかったw

この曲を、小学生の時に聴いてすごいなぁと思ったものだけど、今聴いてもいいからすごい、すごすぎる。個人的に好きな曲は他にもいろいろある。ここで少しご紹介。

https://youtu.be/a7wmKujBUIo

FF4のバトル

FF4は、FF作品の中で一番渋いんじゃないかな。曲もいいのが多い。

https://youtu.be/EOPo7_qHoYA

ゴルベーザ四天王のバトル

バトルの曲がとにかく好きなのが多い。さっきのビッグブリッヂの死闘もギルガメッシュとのバトル中にながれるしね。バトルといえば、この曲も好き。

https://youtu.be/h8p967LcUb8

FF13の「閃光」

名曲って古いシリーズに偏りがちだけど、近年で一番好きな曲である。なんだか、やっとこういういい音とハートを掴むメロディが融合してきたという感じ。昔のファミコン音とかは、あの音だからこそ良がったみたいなところがあったし、そのおかげで耳にのこるものばかりだった。そしてこの「閃光」を推す上で避けては通れないのがFF12のこの曲だろう。

https://youtu.be/x6lsgwD2iis

2:00くらいから盛り上がる!こちらはバトルではなく、たしかエンディングで流れる曲だったかな?CMなんかでも流れていたと思う。このような軽快なクラシック調かつキャッチーなテーマ曲は初めてだったのでは?村の曲とかは全シリーズ通して明るめの曲調だけど謎のアイリッシュ音楽系だから、クラシックではないんだよな〜というわけで色々引っ張りだすと、キリがないのでこの辺にしておこう。

さて、いよいよお待ちかねの「ノクティス王子の結婚式」のゾーンへ。

「静粛に」とガイドが流れはじめ、どこどこどこどこ?!と、あたりをキョロキョロ。進路を進んだ右側に、あの大好きな絵が!!

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うわあぁああああ…待ち受けにしたいがためにこんな撮り方ですいません。この絵をどうかB1ポスターにしてくれ…5000円までなら出す…!まさか、こんなところでお目にかかれるとは…。この他に、こんな絵もあった。

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これは、なんの絵だったのだろう。みんながおるわい…。結婚式のドレスはたしかこれではなかったから、結婚式ではないのかなぁ、周りにいる人たちも正装じゃないしなぁ。

それではいよいよ、会場入り。

結婚式が行われている部屋はなんとほとんどまっくら!予想外のレイアウト。壁には、王(ノクトの父)、イグニス、グラディオラス、プロンプト、4つの肖像画があり、真ん中のノクティスとルーナのおめでたい絵を囲むように飾られている。ぼーっとその空間に立っていると、突然プロンプトが話し出した!なんと動く肖像画だったのだ。内容は、「ノクトが結婚かぁ…ここに来るまであんなことこんなことあったよな、何はともあれ結婚おめでとう、末長くお幸せに!!」みたいな感じだった。詳しくは思い出せないけど、他のみんなもありきたりなコメントだったと思う。しかしそのありきたりが、彼らの運命では許されなかったのだ。(具体的にはネタバレになるので今更ですが伏せておきます!)

「別れの物語展」という場を借りた形ではあるけれど、多くの人に祝って貰える場を設けられたこと、私もお祝いに行こうと思い立って数日後にその場所に赴いたくらいだから、実現できて本当に良かったと思う。

最後に少しえげつない話をするならば、イグニス、グラディオラス、プロンプトの結婚式でしか聞くことができないボイスを聞けたというタナボタもあったし、大大大満足だ!

ノクティス王子、結婚おめでとう〜〜!

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