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先生と保護者のコミュニケーションの取り方④


本日のwriter:まりへい
公立中学校PTA会長、共育支援NPO代表。
みんなが生きる社会にしたい。そんな思いで職員室NEXTに参加しています。


本日は先生と保護者のコミュニケーションの取り方④として、「保護者懇談会」についてお話ししたいと思います。

みなさんはどのような保護者懇談会をひらいて(または参加して)いますか?
私には子供が3人います。子供の授業参観や保護者懇談会には特別な事情がない限りほぼ出席しています。私が出席する理由は主に次の4つです。
1.子供やクラスメイトの学校での様子を知りたいから。
2.先生がどんな先生なのか知りたいから。
3.子供が仲良くしている友達の保護者の方と接点をもてたら良いなと思うから(放課後や休日に遊ぶことを予想)。
4.今後の授業・行事計画や留意点について話があるだろうから。

この4つのうち最後の4番目はあまり重要視はしていません。なぜなら保護者懇談会資料に記載されていて、出席せずとも知ることができるからです。

私は自分の子供たちの学校しか知りませんので、ほんの極一部のデータにすぎませんが、なんとなく感じていることがあります。
・保護者懇談会に来る人はほぼ毎回同じ人。
・通常の保護者懇談会は学年が上がるにつれ出席者が少なくなる。
・修学旅行や受験関係など特別な行事の説明会を伴う保護者懇談会は多くの出席者がある。
・保護者と話すことが上手、話すことを楽しんでいるように見える先生のクラスは出席者が多い。(時間が圧して長引いても帰る保護者はほぼいない)

この背景には、共働き世帯が増えたことも関係しているとは思います。
しかし、私の住むエリアは比較的シフト調整のできる働き方をしている方が多く、年度初めに決まっている学校予定を入れ込むことはそこまで難しくないこととすると、出席するか欠席するかの判断基準は仕事とは別のところにあるような気がします。

そして、だいたい毎回どの教室でも見る光景として、「その他何かご意見やご質問ある方いらっしゃいますか?」と先生が投げかけても何も挙がらないのに、保護者懇談会が終わると同時に先生に話に行く保護者が1人、2人、3人・・・順番待ちだったり、数人で話し始めたり。
「みんなの前では話しにくい」という心理もわかりますが、まだ教室に多くの保護者が残っている場で話せる内容なわけですから、聞かれたら困るような類の話でもないということです。さっきまで時間もあったのに・・・不思議な現象です。
実は先生と話したい(聞いてもらいたい)と思っている保護者はいっぱいいるのかもしれませんね。
これはチャンスではないでしょうか。

つらつらと書きましたが、保護者が行こう、行かなくては!と思える会で、かつ、ここは話しても大丈夫と思える心理的安全性の確保できた場にする。そんな保護者懇談会が開催できたら、先生と保護者がコミュニケーションをとるのにうってつけの場になりそうです。
事前にクラスの心配事や聞きたい事などのアンケートをとって活用するのもいいかもしれません。一番初めの保護者懇談会はまずはアイスブレイクのようなものをしてみるのもいいかもしれません。
保護者懇談会というと何を言われるだろう、何も言われないといいな・・と保護者(=こわい、苦手)に構えてしまうかもしれませんが、同じクラスの保護者と担任という1つのコミュニティだと思えば、その運営方法は色々と楽しめそうです。
もちろん、先生だけがそれを担う必要はありません。そこでこそPTAを頼り、運営方法を一緒に考えていけたら、1vs40だった構図も変わり先生の負担も気持ちも軽くなると思います。

▼過去記事▼
先生と保護者のコミュニケーションの取り方①:ちょっとした一言
先生と保護者のコミュニケーションの取り方②:電話対応
先生と保護者のコミュニケーションの取り方③:失敗に気づいた時





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