見出し画像

本好きが高じて、司書教諭免許を取りました!①


1, 俺、本が好きかも

 子どもの頃は、探偵小説が好きかな位だったのに、小学校に先生になると
「白雪姫って、本当はどんな話だろう。」
「浦島太郎も色々違う話があるんだなあ。」
「学校の子どもたちに本を読ませるにはどうすればいいかな。」
「とりあえず、自分で手当たり次第に読んでみよう」
ということで、金曜日の夕方、学校の図書館に行っては、薄くてすぐに読み終わりそうな本を20冊くらい見つくろっては、読んでいたのが20代でした。
 すると、どうして、なかなかおもしろいじゃないか、名作と言われる日本文学も、外国分厚い小説も、小学生版だと15分くらいで読めてしまうから楽勝。やっぱり、最初は、こんなのがいい。
 気がつくと、本好きになっていました。

2,絵本は子どもたちに大人気

 いい本に出会うと、やっぱり紹介したくなります。読み聞かせを子どもたちにしていると、読んでいる場面を見る目がキラキラしていて嬉しくなる。
読み終わると、
「この絵本、学校の図書館にあるの。」
「この本借りられる?」
「もう一回読んでほしい。」
と矢継ぎ早に声がかかる。ああ、こういう雰囲気、嬉しい。本を紹介する仕事、子どもたちも喜ぶしいいかもと思い、学校の図書館に行っては、学校司書の方から色んな情報をもらっていました。

3,司書教諭免許取得に挑戦

 学校司書が小学校にいた小学校は、よかったけれど、学校司書がいない市町村も多い。その後、学校司書のいない学校に転勤したとき、
「こりゃ困った。じゃあ、自分が取ってみるか。」
と思い、放送大学に通い、単位を揃え、無事に取得。すると、学校司書の仕事の奥深さに気づいた。ここが、教師としての大きな転機の一つだったかもしれません。

4,やりたいことが増えるわ、増えるわ

 せっかく取った資格だし、ぜひ生かしたいと、校長に直訴して、翌年度に学校図書館担当にさせてもらうと、やりたいことをちょっとずつ実践してみたくなるからたちが悪い。でも、一つ一つ実現させました。
(1)      図書委員会をもっと楽しくしたい
(2)      図書館にソファーやカーペットを入れたい
(3)      図書ボランティアを組織したい
(4)      たくさんいい本を買いたい
と、夢は広がる。

5,図書委員会でイベント実施


 図書委員会の子どもたちと季節ごとにイベント実施しました。
①     春の読書ビンゴ=「歴史」「絵本」「物語」「自然」と様々なジャンルを9つのマスに書き込み、ビンゴが完成すると、図書委員が作ったオリジナル栞をプレゼント。休み時間の図書室は、大盛況!
②     夏の読書郵便=はがきの表に相手の名前を書いて、裏には、その人に読んで欲しい本の紹介をイラストや文で書く。はがきを図書館のポストに入れると、放課後、図書委員が各教室のドアのポストに配達。異学年交流がいっぱいできて、毎朝、クラスのポストを楽しみしていました。
③     秋の読書週間は読み聞かせ=日替わりで図書委員は図書室で読み聞かせをしたり、読書クイズをしたりしました。読み聞かせに来てくれた人やクイズに正解した人に、「限定2冊貸出券」を出すようにしたら、これまたカウンターは大忙し。
④     冬の読書マラソン=一週間ごとに、借りた本の冊数や読んだページ数をクラスごとに集計して昼の校内放送で発表しました。一週間という、短いサイクルでやったので、参加する子どもが多くなり、貸出冊数もうなぎ登りでした。
こんなことをしていると、図書委員人気もうなぎ登り。
「5年生になったら、絶対図書委員になる。」って、1~4年生の子どもたちが急増。図書委員の子どもたちも得意顔でした。

6,図書館を心地よい居場所に


 国内の学校の図書館を見てみると、いろいろある。
「隠れ家になっている」
「滑り台がある」
「大きなソファーがある」
「パソコンやディスプレイがある」
「寝転がれる空間がある」
やりたいことが、様々浮かんできたので、管理職に相談したところ、
「予算はありません。」と一蹴。
 そこで、地元の家具屋さんの社長に相談すると
「引き取り家具でよかったら、どれでも持って行ってもいいよ。」とまさかの有難いお言葉をいただきました。
※引き取り家具とは、新しく家具を買ったお客さんのいらなくなった古い家
具を引き取った物です。それらは、全て産業廃棄物として処理するので、
家具屋さんとしては、引き取り家具の処分に困っていたのです。

「予算はないけど、ただならいいよ。」と管理職のGoサインが出たので、同僚の軽トラで、家具屋さんの倉庫に行きました。すると、もうよりどりみどりでした。大きなソファーを2つとローテーブル1つをいただくことができました。また、別の同僚からは、家で使わなくなったカーペットも持ってきてもらいました。
 放課後、何人かの先生で図書館の模様替え。カーペットを敷き、ソファーとローテーブルも置きました。そうしたら、とっても素敵になりました。翌日の子どもたちの喜びようは今も忘れられません。

 ここまで書いてみて、色々やっておもしろかったなあと思います。本の世界、学校図書館の世界は、本当に素敵で奥深いです。

 今回はここまでにしておきます。
次回は
(3)      図書ボランティアを組織したい
(4)      たくさんいい本を買いたい
7,同僚にもオススメの本を紹介
8,図書館だよりの定期発行
9,県からの取材を受ける
10,子どもの本総選挙やったよ
11,今、企んでいること

続きは次回の投稿をお楽しみに!!
                          大賀重樹

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?