見出し画像

緊迫感を出すには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。

今回は「緊迫感を出すには」です。


ハラハラさせるには

小説を書いていると、「ここはハラハラさせたい」とか「もっと緊迫感が欲しい」と思うことがあると思います。

ハラハラさせるのは簡単です。

まず、ハラハラ感とはなにかを見ておきましょう。


ハラハラするとは

ハラハラ感は図にするとすぐにわかります。

こういう感じです。↓

ハラハラ感

単純にいって、高さがあり、幅が狭く、荷物が多く、時間が迫ってくるとハラハラします。

理由は見ておわかりのとおり、落ちそうだからであり、落ちると死ぬかもしれないからですね。


ですから、ハラハラさせるには大きく4つの方法があります。

  1. 高さを上げる

  2. 幅を狭める

  3. 荷物を増やす

  4. 時間を制限する

それぞれ見ていきましょう。


1.高さを上げる

高さを上げるのは簡単です。

落ちたらひどいことになる状況に主人公を追い込めばいいです。

たとえば

  • この手形が不渡りになったら会社が倒産する

  • 真犯人を見つけなければ自分が犯人にされてしまう

  • 解毒薬を見つけなければ死ぬ

などですね。


2.幅を狭める

幅というのは選択の幅だと考えるといいでしょう。

自由に動ける領域が狭まっていくということです。

たとえば

  • ギャンブルで元手を増やすしかない

  • もう闇金融に手を出すしかない

  • もはや犯罪に手を染めるしかない

などがあるでしょう。


3.荷物を増やす

荷物はいろいろですが、恋人や家族、会社などが代表的でしょう。

それらの荷物が多ければ多いほど、足元はふらつき、体はきしみ、緊迫感は増していきます。

  • この薬の開発に失敗すれば、病気の恋人を救うことはできない

  • この案件を受注しなければ会社は倒産する

  • 再就職しなければ家族が路頭に迷う


4.時間を制限する

時間を制限するのは簡単で効果的です。

タイムリミットを設ければいいだけです。

  • 支払いまで数日しかない

  • 毒が体に回るまで数分しかない

  • 爆弾が爆発するまで30秒しかない


1、2を基本として、責任を増やし、さらに時間を制限すれば、かなりのハラハラ感を演出できるでしょう。


今回のまとめ

小説のちょっとしたコツ「緊迫感を出すには」でした。

  1. 高さがあり、幅が狭く、荷物が多く、時間が限られているとハラハラする

  2. 方法は大きく4つ

  3. 高さを上げる = 落ちるとひどい目に合う

  4. 幅を狭める  = 選択肢が限られていく

  5. 荷物を増やす = 恋人や家族、会社を背負わせる

  6. 時間を限る  = タイムリミットを設ける

これくらい知っていれば、作品に緊迫感を与えることができるでしょう。

それではまたくまー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?