新人賞に受賞したら準備すること(4)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞に受賞したら準備すること」最終回です。
前回の記事はこちら。↓
受賞したら起こること
受賞から初めての作品を出版するまでの行程はこんな感じでした。↓
0.受賞前
1.受賞の連絡
2.担当さんとの顔合わせ
3.授賞式
4.改稿作業
5.イラストレーターさんの選定(イラストありなら)
6.タイトル決定、あらすじ作業(必要なら)
7.契約書の確認
8.原稿や表紙の最終確認
9.SS執筆(頼まれたら)
10.発売前告知
11.発売
今回は「10.発売前告知」〜「11.発売」です。
何が起こり、何を準備すべきかなどを書いていきます。
10.発売前告知
発売前になったらSNSなどで告知していきます。
担当さんからTwitterをやるよう言われることもありますね。
出版社の公式アカウントや担当さんのアカウントでも告知してくれますが、作家自身が告知した方が効果が高いと思われているようです。
あまり早く告知しても話題が尽きるので、発売2週間前くらいからで十分ではないかと思います。
告知で売上が上がることはほぼないと思いますが、告知しないと編集部からやる気がないと思われるかもしれないので、ほどほどにやっておきましょう。
書影やキャラの画像、挿絵などをSNSで使っていいかどうかは必ず確認してください。
(書影はたぶん使っていいですが念のため)
同様に、Twitterのアイコンや壁紙などに画像を使っていいかも確認しましょう。
とにかく許可もなく勝手に使わないことです。
またサイン本を頼まれる場合もあります。
近場に住んでいるなら編集部でサイン本を作ることになるかもしれません。
地方の人にはダンボールで本が届くので、サインをして送り返します。
サインは必ずする機会があるので、受賞したら早めに作っておきましょう。
サインを作ってくれる会社もあるので、そういうところに依頼してもいいですね。
自分で作るなら、芸能人などのサインを画像検索して参考にするといいです。
他にもキャンペーンや告知関連の案件で協力を依頼される場合があります。
POPを書いて欲しいと言われることもあるようです。
頼まれたものは全部引き受けましょう。
【準備しておくこと・やるべきこと】
・TwitterなどのSNSアカウントを作る
・アイコンや壁紙に作品の画像を使っていいか確認する
・告知は発売2週間くらい前からで良さそう
・自分のサインを準備する
・サイン本を頼まれたら作る
・他にも頼まれたら全部引き受ける
11.発売
発売されたらランキングを見て、結果を確認しましょう。
速報としては、ツタヤのデイリーランキングが翌日にわかるので便利です。
ジャンルによって違いますが、私がいるエンタメジャンルでは発売日のデイリーランキングで20位以内に入っていないなら絶望的です。
失敗確定なので諦めましょう。
デビュー作が失敗するのはとても辛いですが、しばらく落ち込んで気が済んだら、次の企画を考え始めるといいです。
1週経つと販売部数もわかります。
オリコンが20位までのデータを月額千円ほどで売っているので、それを見てもいいです。
これも20位以内に入っていなかったら、まあ失敗です。
編集部は売上データを持っているので、聞けば販売部数を教えてくれると思います。
シリーズものなら次巻があるのか、打ち切りなのか、連絡があるでしょう。
もちろん良い結果が出る場合もあります。
私がいるジャンルでは1週目で5000部いけば「売れた」と言っていいと思います。
場合によっては重版するかもしれません。
重版とは追加で印刷することです。
重版はとても嬉しいことなのですが、志を高く持てば、重版しなければ失敗くらいに考えておくといいです。
本が出ると、アマゾンや読書メーター、SNSなどにコメントや感想が書かれます。
コメントをつぶさに読む剛の者もいますが、私はコメントを見ない派です。
動揺しそうなら、はじめから見ないようにしましょう。
【準備しておくこと・やるべきこと・注意すること】
・速報が知りたいならツタヤデイリーランキングを見る
・1週経てばオリコンランキングが出る
・担当さんからの結果連絡を待つ
・失敗ならしばらく落ち込んでから次の企画を考える
・志を高く持てば、重版しなければ失敗
・コメントや感想は動揺しそうなら見ない
今回のまとめ
「新人賞に受賞したら準備すること」最終回でした。
1.SNSで告知する
2.作品画像の使用は事前に許可を取る(勝手に使わないこと)
3.サインを作っておく
4.頼まれたことは全部引き受ける
5.結果の速報を見てもいい
6.1週経てば販売部数がわかる
7.失敗したらしばらく落ち込んでから次に進む
8.感想やコメントは動揺するなら見ない
4回に渡って、受賞から発売までの流れをまとめました。
だいたいの流れをわかっておけば、ある程度余裕を持って作業を進められると思います。
これで受賞する準備は整いましたね。
それではまたくまー。
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