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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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2022年12月の記事一覧

やる気出ない問題に対処する〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「やる気出ない問題に対処する」です。 やる気が出ないときどうしても書く気が起きないときがありますよね。 たまにそういう日があってもいいですが、慢性的にやる気が出ないようなら対処が必要です。 私もずいぶん「やる気出ない問題」で悩みましたが、やる気については以下くらいをわかっておくと、わりと対処できると思います。 やる気への認識を改める 問題の難易度 学習性無力の場合 それ

あなたの武器はなにか〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「あなたの武器はなにか」です。 小説における武器とは作品とは武器であり、市場やネットは戦場です。 戦場で自分の武器を使い、読者を倒すのが作者の仕事です。 ところで、小説は以下くらいの要素に分解できます。 文章 登場人物 物語 アイデア テーマ(モチーフ、題材、対象) これらのうち、どこかに攻撃力がない限り、読者を倒すことはできません。 たまには立ち止まって、「自分

読者の興味を引くには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読者の興味を引くには」です。 読者の興味を引くには読者の興味を引くのは簡単です。 単純に言うと、作品に「新しさ」があれば、読者は興味を引かれます。 すでに世の中には多くの作品があります。 いままであったような作品をいくら書いても、その中に埋もれるだけです。 ですから、どうせ作品を書くなら、ほんのちょっとでもいいので、既存作とは違う「新しさ」を入れる必要があります。 です

小説と小説風〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「小説と小説風」です。 小説風とは対象を描くのが小説ですが、たまに「小説風」のものを見かけることがあります。 特に、初心者で、最初から文章が上手い人が書く作品に多いようです。 小説と小説風の違いはこうです。 小説 :対象を描く 小説風:対象を描いた小説を書く ちょっと違いがわからないと思うので、図で説明しましょう。 小説と小説風図にするとこんな感じです。↓ 対象という

緊迫感を出すには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「緊迫感を出すには」です。 ハラハラさせるには小説を書いていると、「ここはハラハラさせたい」とか「もっと緊迫感が欲しい」と思うことがあると思います。 ハラハラさせるのは簡単です。 まず、ハラハラ感とはなにかを見ておきましょう。 ハラハラするとはハラハラ感は図にするとすぐにわかります。 こういう感じです。↓ 単純にいって、高さがあり、幅が狭く、荷物が多く、時間が迫ってくると

自分の癖に気づこう〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「自分の癖に気づこう」です。 癖は気づきにくい何作か書いて書き慣れてくると、次第に手癖が出るようになってきます。 いつもどおりの表現や慣れたやり方で書くようになるのですね。 そういった癖がすべて悪いわけではありませんが、癖は気づきにくいので、あまりよくない癖でもそのままにしてしまう場合があります。 基本的に文章はプレーンな方がいいと知っておきましょう。 プレーンな文章とは、

話が面白くならないときの対処法3つ〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「話が面白くならないときの対処法3つ」です。 困ったときの対処法小説を書いていると、「なんか今ひとつ面白くないなあ…」と思うことがありますよね。 「どうも盛り上がらない」 「インパクトに欠ける」 そう思っても、どうすればいいかわからなくて途方に暮れることもあるでしょう。 そういう場合の対処法はいろいろあるのですが、今回は基本的な3つの方法をご紹介します。 衝突させる 終わ

たまには評価してもらおう〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「たまには評価してもらおう」です。 上手くなるにはフィードバックが必要小説を書く目的や理由は人それぞれでしょうが、やはり書くからには上手くなりたいのではないかと思います。 上手くなるには、どうしてもフィードバックが必要です。 フィードバックとは修正点を指摘し、行動の改善を促すことです。 「上手くなる」とは、自分の小説を修正して、正しい小説(理想の小説)に近づけていくことをいい

天才キャラを書くには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「天才キャラを書くには」です。 天才キャラとはたまに登場人物として天才を出すことがあると思います。 ミステリだと名探偵キャラとか、日常ものでもギフテッドな人を登場させたい場合もあるでしょう。 どのような天才を登場させるにせよ、まず天才とはどういう存在かわかっておくといいでしょう。 こんな感じです。↓ 左右の軸は、ある論理体系における論理力の大小です。 単純に言って、キャラ

初心者こそ「事件」から始める〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「初心者こそ事件から始める」です。 駆動力がないなんとなく小説を書き始めた人は、何作か書くうちに、次第に悩み始めると思います。 「なんだかぼんやりした話になってしまう」 「どう話を進めたらいいのかわからない」 「この展開で正解なんだろうか…」 勢いで書き始めた人ほど、こういった漠然とした悩みを抱えるかもしれませんね。 簡単にいうと、そういう方の作品には駆動力が足りません。

繰り返さない〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「繰り返さない」です。 繰り返さないのが基本読みやすい小説の基本は繰り返さないことです。 同じ単語や同じ表現が繰り返されると、読者はそこに意味があるように感じてしまいます。 ですが、実際には作者の不注意で繰り返しになっているだけで、そこに意味はないのですね。 ですから、その繰り返しはただのノイズです。 読者の集中力を乱すだけですので、極力取り除きましょう。 繰り返しがちな

アイデアメモの取り方〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「アイデアメモの取り方」です。 メモはほとんど役に立たないアイデア出しの本を読むと、よく「日頃から気になったことをメモしておきましょう」と書いてありますよね。 私も「なるほど」と思って、ずいぶんたくさんのメモを取ってきましたが、漠然としたメモが役に立ったことはほぼありません。 「この本の著者は本当にこんなやり方でアイデアを出しているのか?」といぶかしく思ったほどです。 ですが