"寓話には、人間の弱さが動物の姿をとって現れています。
獣の皮を被っていようと、羽根の衣をまとっていようと、
そこで取り沙汰されているのが、私たち人間であることは明らかです。
子供たちはときとして笑い、また怒ります。
「彼らはなんてこっけいなんだ」
教師があまりに多くの寓話を語って聞かせると、
笑いと憤激は、嘲笑に変わります。
ですから寓話は、それに対抗する物語を必要とします。
すなわち、物笑いの種となる物語ではなく、
子供たちの心を高揚させる物語を。
動物の姿を借りた人間に対比されるものとして、
自分自身の内にある<動物>を克服した人の姿があります。
それは自分の内なる粗暴さを、この世の秩序と文化を
脅かすような<動物>を、統禦できた人の話です。
そういう人間は、聖人伝説の中に多く見出されます。"
<<自由への教育>>
【オンライン】子どもシュタイナークラス・スピカ
子どもたちの教育やサポート、すべての人が「自分らしく輝ける」社会の未来を描けるよう、活動していく資金とさせていただきます。